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グロースハッカーで最低限やっていくのに必要なスキルセット

昨今注目されているグロースハッカーですが、私もある程度グロースハッカーとして経験を積んでまいりましたので、後世育成の観点からスキルセットを棚卸ししてみます。

あくまでグロースハッカーとして明確なキャリアパスが存在するわけではないため、自身を棚上げして綴ります。
※発言は所属会社とは無関係な個人の見解です。

私とは一体何者か

結論から申し上げますと、過去のキャリアパスからマルチタスクで複数のスキルを取得する変わったヒトであります。
・ビジュアルデザイナーを専攻
・Webデザイナーとフロントエンジニアを約5年兼務
・Webアナリティクスなどの分析は約10年経験
・デジタルマーケティングは約10年経験
・SEOを約4年経験
・広報(ブランディングやRP)を約3年経験
・広告を約1年経験

・CROを約4年経験 などなど。

年数だけ見るとすごい年齢に感じられるかと思いますが、重ねて経験しております。詳しくは以下に綴っています。

グロースハッカーの定義とは

まずは、グロースハックの定義について触れていきます。

ショーン・エリス氏は、グロースハックという言葉を生み出した伝説的なグロースハッカーで、初期Dropboxの成長を支えた人物です。
Dropboxを去った後も、いくつもの伝説的なグロースハック事例を残したショーン・エリス氏は、自らWEBサイト(https://growthhackers.com)を立ち上げ、グロースハックのノウハウを共有したりと、企業の成長を支え続けています。

ショーン・エリス氏が生み出した言葉で、
オウンドメディアやサービス、事業や企業を成長させるための手法として話題のデジタルマーケティングとなっています。

オウンドメディアやサービスの目標達成におけるペイン(問題)を、あらゆるデータから導き、もっとも影響力の大きいボトルネック(主要因)を発見し、数多ある解決法の中から、優先順位を設け、実行と解決、さらに成果判断を付けられ、恒常的に売上を増加させる仕組みを創れるヒトを指します。

グロースハッカーとして必要なスキル

グロースハッカーとして必要不可欠な6つのスキルです。
1. 戦略力:問題課題に対して目的の定義をする
2. 想像力:数値からユーザーインサイトを読み解く
3. 洞察力:問題や課題に対して「打ち手」を察知する
4. 仮説力:ニーズと現状のギャップを埋める仮説を構築する
5. 分析力:再現性、汎用性のある有効な結果か判断する
6. 解決力:課題を解決し、継続有無を決断する

1.6.の上流工程は「ビジネススキル」、下流工程の2.4.5.は「グロースハックスキル」、同じく下流工程の3.は「クリエイティブスキル」が組み合わさることでグロースハッカーとして必要なスキルセットとなります。

ビジネススキルとは

グロース(KGIを増加)させるために必要となるスキルセットです。
・ニーズや目的を正しく理解し整理するスキル
・問題を把握し、解決するためのビジネス知識
・分析や戦略を構築できる戦略設計
・分析や戦略を伝えることが出来るコミュニケーション力
・分析や戦略を絵図や資料に落とすドキュメントスキル
・プロジェクトを推進するためのマネジメント能力

さらに、マーケティングフレームワークなどの知識やヒューマンスキルも重要です。さらに、抽象な問題を具体に落とし推し進める推進力や、業務を遂行するに当たる調整力、タスク処理能力も重要です。

グロースハックスキルとは

目的を達成するために最適な分析手段を選択し、得られた結果を読み解くことができるスキルセットが必要です。
・アナリティクス知識、分析スキル
・目的に対して、最適な分析を組み立てられる
・問題と課題と目的を繋げられる論理的思考
・主要因(ボトルネック)を見抜く力
・分析結果を読み解き理解する知識
・分析結果を人間行動学とひも付き仮説する力
・生活、利用シーンから数値の背景を読み解く力
・効果検証を想定した分析設計能力
・効果から施策継続有無を判断する決断力

分析では幅広いマーケティングツールを利用するため、ツールリテラシーが必要になります。また、結果の証明を行うために統計学を中心とした数学の知識も必要だったり、結果の数値を説明するための右脳的想像力も必要です。グロースハッカーとして、難度があがるポイントは、左脳と右脳を共に利用する必要があるためです。

クリエイティブスキル

得られた分析結果から、最適な「打ち手」を選択するスキルです。
・問題課題を解決するためのソリューション知識
・数値で証明されたデータを施策に落とす設計力
・クリエイティブデザイン力
・施策の影響範囲を想定しデータを取得する設計
・実装するためのフロントエンジニアの設計、コーディング
・HTML/CSS/Java/JQuery/GTMなどの基礎知識
・リスク想定能力(リスクヘッジ能力)

要件企画、デザイン、実装などのデザイン・コーディングスキルはもちろんなこと、情報設計やUI技能、UXなどからの施策立案などがないとジリ貧になってしまいます。また、効率化や仕組み化、簡略化なども平行的に考え、楽に検証を行える構造を考えたりする場合もあります。

スキル取得の優先順位とは

ここまで、グロースハッカーに必要なスキルを綴ってまいりました。かなり多岐にわたりスキルが必要になりますので、その優先度をご紹介致します。

1. 最優先:グロースハックスキル
2. 次に:クリエイティブスキル
3. 最後に:ビジネススキル

が重要になると考えております。それぞれご説明いたします。

1. 最優先:グロースハックスキル
グロースハッカーに必要なスキルとして、主要因を読み解き、KGI(目標達成)に必要なトリガーを見つけることが重要です。そのために、データドリブンができることが最低限必要スキルになるでしょう。客観的データを用いた分析や、結果の証明などが必要となるためまずは注力して取得しておきたいです。

2. 次に:クリエイティブスキル
数値から読み解き、施策に落とすクリエイティブ力が次いで重要です。結局数値だけ明確になっても、施策として動かせなければグロースハッカーではありません。そのため、解決できるアプローチを生み出し実行出来る能力を育む必要があります。

3. 最後に:ビジネススキル
全体戦略や問題や課題、目的やあるべきなどは1.2.の実務経験を積むにつれて自然に身につくことだと思います。少しずつ学んでいき自分だけのスキルセットを見つけ出してください。

この話の結びとして

グロースハッカーのスキルを個人の経験から棚卸ししてみました。すべてのスキルを高水準で出来る必要があるかというと、そうではないと思いますが、欠けているとグロースハッカーとして活躍が難しいことが推測されます。

グロースハッカーにおいて最も難度が高いことは
・数値を解読するデータドリブン
・結果から読み解き打ち手を描くクリエイティブ

この左脳と右脳を交差し推進する必要がある点がもっとも大きい壁だと思います。さらに隣接スキルも多角的に多くスキルのキャッチアップ(ある程度できるようになる)まで期間を要してしまうため、途中で折れてしまうこともあるでしょう。

新たなソリューションも増えゆく中、常に知識・技術を学び続けなければいけないため、難しい職種ではあると思いますが、その分やりがいも、目標達成貢献度も高く楽しいと思います。ぜひ、目指してみてはいかがでしょうか。面白かったり、興味を持った方はスキを!良ければフォローしていただけると嬉しいです。

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