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【5分要約】Vol.8_GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代


こんにちは、GOMIE(ゴミー)です。

今回取り上げる本は、『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』です。本書はタイトルの通り、GIVEやTAKEをするメリット・デメリットから、最後は人間関係の本質に迫る内容になっています。
今回も5分で読めるように要約していきます。


■著者情報
 アダム・グラント(ペンシルバニア大学教授、心理学者)

・ペンシルバニア大学の教授を務める人物で、意欲や生きがいを見出し、豊かで創造的な生を送るための研究の第一人者。

・著述家としても活動。本書以外にも世界的ベストセラー『ORIGINALS─誰もが「人と違うこと」ができる時代』、『OPTION B 逆境、レジリエンス、そして喜び』がある。
・アメリカ心理学会Distinguished Scientific賞、カミングスScholarly Achievement賞、オーウェンズScholarly Achievement賞などを受賞。




◆そもそもGIVEはした方がいいのか?

成功者の話を聞いたり自己啓発書を読んだりすると、

「とにかくGIVEしろ。GIVEの精神こそが信頼を勝ち取り成功に導いてくれる。」

こんな事を何度も聞いたことがあると思います。でも、GIVEってしても返ってこないこともあるし、とにかくGIVEすれば成功できるってほんとかなと個人的には疑っている部分もありました。そんな私に、本書はバシッと結論を教えてくれました。

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早速結論ですが、GIVEする人(本書ではGIVERと呼びます)は別に成功するとは限りません。

それどころかGIVERは、一番生産性が低くて成功とは程遠い存在とも言えると書かれています。

「おい、仏の心でGIVEする人がただただ搾取されていくとかなんて夢のない世界だよ」、「じゃあなんであんなにGIVEした方がいいって言われているんだよ」と、おそらくみなさん??で一杯になってしまったと思いますので、ここからその謎について解説していきます。

◆この世界にいる3種類の人間

まず前提として、この世界には3種類の人間がいます。GIVER、TAKER、MATCHERです。

①GIVER(全体の25%)
GIVEする人なので、何をしてあげようかと考えている人です。

②TAKER(全体の20%)
TAKEする人たちなので、何をしてもらうかばかり考えてる人です。言い換えれば、人から何か奪おうとばかり考えてる嫌な奴らです。

③MATCHER(全体の55%)
バランスを大事にする人たちで、何かをしてもらったら、それと同じくらい何かを返したいと思う人です。逆に攻撃されれば、その分仕返ししようともします。全体の55%を占めており、大半の人がMATCHERな訳です。

みなさんはどれに当てはまりますか?
ちなみに、実は状況によっても若干変わったりします。例えば、彼女に対しては仏のようなGIVERなのに、職場では奪うことしか考えないTAKERみたいな人もいます。

◆どのタイプが成功できるのか

では、GIVER、TAKER、MATCHERの誰か一番成功できるのでしょうか?

まず最下位ですが、冒頭にもお伝えしたとおり、GIVERです。GIVERは頼まれると何でも引き受けてしまって、何でも屋さんになってしまうことが多いからです。そんなことを聞くと、じゃあやっぱり奪う側のTAKERが成功するのかとガッカリされるかもしれませんが、そうはなりません。

TAKERはGIVERの次に成功できません。たしかにTAKERは人から奪えるものを奪い尽くすので、短期的に成功できます。ただ、その成功は長続きしません。

その理由は、世界に一番多いのがMATCHER、奪われたらそれ相応の復讐をちゃんとする人たちだからです。TAKERは仮に短期的に成功できても、最大勢力MATCHERに攻撃されて必ず躓くようになってるのです。

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では、MATCHERが成功するのかというと、実はそれも違います。たしかに、TAKERよりはMATCHERの方が成功に近いのですが、最終的に長く大きく成功できるのはGIVERなのです。なんと、またここでGIVERが出てきます。「おいおい、GIVERは最下位で搾取されてたんじゃないのか」と思われると思いますが、

実は、GIVERにはめちゃくちゃ搾取されるGIVERと、めちゃくちゃ成功するGIVERの2種類がいるのです。では、ここからはその違いについて説明していきます。

◆ダメなGIVERと成功するGIVERの違い

結論、搾取されるGIVERは自己犠牲のGIVEをしてしまう。成功するGIVERはWin-WinのGIVEをします。

例えば、あるGIVERさんが資産と呼べるものを10持っていて、相手も10持っていたとします。その時に、ダメなGIVERさんは自分が0になっても相手を20にしてあげようみたいな自己犠牲のGIVEをしてしまいます。

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一方、成功するGIVERさんは、自分の10と相手の10を掛け合わせて30にも40にもできる方法はないかと考えながらGIVEします。GIVEすること自体は素晴らしいですが、0になったらもうGIVEできないことを知っているからです。

成功者が言っているのは実はこのWin-WinのGIVEのことで、GIVEする前提として誰にどうやってGIVEするかはちゃんと選んでいます。自己犠牲でとにかくGIVEすれば成功できるという話は間違いで、長期的にみたら誰も得しないということをぜひ覚えておいてもらいたいと思います。

◆最後に

最後に1点補足ですが、TAKERからは逃げましょう。GIVERになって偉大な成功者になるよりも、TAKERからしっかり距離を取ることの方が最優先事項です。

自分が仮にGIVERだったら搾取されますし、MATCHERだとしても奪い合いの戦争で消耗してしまうので、マイナスな影響を受けることの方が確実に多いのです。ただ、TAKERを見抜くことはなかなか難しいという問題があります。見た目も話し方もいかにも悪者っぽければいいのですが、一流のTAKERであるほど第一印象は良かったりします。

そんな中でどう見分けるかですが、TAKERは基本的に偉い人に媚びて自分より下の人間には厳しいという特徴があるので、そんな人には注意が必要です。例えば、部下や店員さん、タクシーの運転手さんなんかにやたら上から目線の人っていますよね?そういう人はTAKERの可能性が高いですので、特にGIVERの方は搾取されないように気を付けて自分の力を発揮していって下さい。

今回は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
今後も仕事や人生に役立つ情報をどんどんアップしていきますので、覗きにきてください。

ではまた!

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