ワンダラーユウコ (Guesthouse Press編集長)

日本全国のゲストハウスを自費で旅して後日取材してフリーペーパーとWEB記事にする活動を…

ワンダラーユウコ (Guesthouse Press編集長)

日本全国のゲストハウスを自費で旅して後日取材してフリーペーパーとWEB記事にする活動を地味に8年やっている旅人。在庫切れのフリペを救うため、2019年12月『ゲストハウスプレス 日本の旅のあたらしいかたちをつくる人たち』を刊行:https://g.co/kgs/fkvmZS

マガジン

  • ワンダラーユウコのガジェット偏愛ノート

    個人事業主歴15年、ネット歴はパソコン通信時代から。年季の入った隠れオタクの旅人ワンダラーユウコが気に入ってるデジタルガジェットやアプリ・小道具などを紹介します。

  • ゲストハウスプレス編集長の取材裏日記

    フリーペーパー&WEBメディア「ゲストハウスプレス」編集長が綴る取材の裏側と個人的な旅記録。旅で感じたこと、思ったこと、旅の最中に考えていることなどを綴ります。

  • 旅とか写真とか編集のこととか。

    旅、写真、編集。クリエイティブなことに携わる人やその界隈にいる人が紡ぐ印象に残った記事を集めています。

  • ゲストハウスを旅する人たち

    noteでみかけたゲストハウス好きな人の文章をキュレーションしてみました。

最近の記事

福井ゲストハウスSAMMIE'S

縁の深まりと過ごした時間は比例しない。 ゲストハウス旅で感じる不思議な時間の流れ 福井ゲストハウスSAMMIE’S(サミーズ 以後SAMMIE’Sと表記)は、JR福井駅の西口から少し歩いたところにある一軒家を改装した小さなゲストハウスだ。経営しているのは福井出身の森岡咲子さん。東大出の元ゼネコン勤務という超絶エリート路線を歩いていた彼女が地元にUターンして開業した。 地方勤務の時代にバリバリと朝から晩まで働きまくる「やりがいのある仕事」に少しずつ疑問を持ち始め、その頃に知

    • UNTAPPED HOSTEL

      ひとり旅のひとり夕食問題のナイスアシスト ゲストハウススタッフはスーパーコンシェルジュ UNTAPPED HOSTEL(アンタップドホステル:以下UNTAPPEDと表記)は、北海道札幌市の北区、地下鉄北18条駅からすぐのところにあるゲストハウスだ。大通りに面したビルとその奥に位置する一軒家の別館で構成されている。 鰻屋だったビルを自分たちの手で改築、ビルの側面に仲間が描いたというとても大きな壁画があるのが印象的で、中もスタイリッシュな雰囲気で貫かれている。 一階には別

      • UNPLAN Kagurazaka

        東京で味わう海外ホステルの雰囲気 フランクでカジュアルな雰囲気を意図的に発信 UNPLAN Kagurazaka(アンプランカグラザカ:以下UNPLANと表記)は、東京新宿区、地下鉄神楽坂の駅から徒歩3分、坂の上の路地を少し入ったところにある新築のゲストハウスだ。 2017年オープン。このUNPLANができた頃ぐらいから、ゲストハウスと言わずホステルと呼ぶ宿が増えてきたように思う。日本ではどちらかというと小規模な相部屋の多い宿をゲストハウス、大規模なものをホステルと呼ぶこと

        • Ten to Senゲストハウス高松

          センス溢れるゲストハウスで気づいた自分の未来Ten to Sen(テントセン)ゲストハウス高松は、香川県高松市の中心部にある4階建ての古いビルを使ったゲストハウスだ。細い階段をトントンと上った2階がエントランス。そこには階下では想像もつかない古いヨーロッパの邸宅のような素敵な空間が待っている。 ここをつくったのはオーナー杉浦聡美さん。なんとそのリノベーションのほとんどをセルフDIYでやったというのだから驚きだ。当時、開業前の物件契約から解体・工事・造作の様子などをかなり詳細

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        記事

          ゲストハウス錺屋(かざりや)

          大正時代の京町家に花咲くほっこりあたたかな異空間 京都市内の中心部、五条烏丸にあるゲストハウス錺屋は京都にまだゲストハウスがとても少なかった頃2009年から運営しているに老舗のゲストハウスだ。ちょっと洋風モダンが入った京町家をうまく利用していて、大通りに面してるとは思えないくらい素敵なちょっとした異空間がそこに存在しているかのようだ。 外側は大正ロマンといった風情だけれど、中は古き良き日本。特に中庭が素晴らしく、なんと大工仕事が得意な初期のスタッフがDIYで作ったと言う茶

          ゲストハウス錺屋(かざりや)

          マスヤゲストハウス

          一度訪れたら何度も来たくなる細やかな気遣いの力 マスヤゲストハウス(以下マスヤと表記)は長野県南部、下諏訪にあるゲストハウスだ。JR下諏訪駅からも徒歩圏、長距離バスの停留所がすぐ目の前という抜群の立地で、廃業したまま放置されていた「ますや旅館」の建物を使い、新たにリノベーション、ゲストハウスとして復活させた。 諏訪というのは文化的にもとてもおもしろい場所で、まず地理的には諏訪湖という大きな湖。そしてそのまわりに諏訪大社があるのだが、実は諏訪大社は4つある。上社と下社のそれ

          Guest house MARUYA

          干物と飲み屋も魅力なふだん着な熱海の顔 Guest house MARUYA(以後マルヤと表記)は、静岡県熱海市、JR熱海駅から海に向かって15分くらい下った熱海銀座商店街の中にあるゲストハウスだ。以前はパチンコ屋だったという広い館内を改装してつくられた。 開業にあたっては古い建物を活かして新たな価値をつくっていく「リノベーションスクール」という枠組みを利用して、そのプロジェクトのひとつとして進められた。ワンフロアの宿だけれど、かなり面積は広く、間口の広い入り口とそこから

          喫茶、食堂、民宿。西アサヒ(現名称:なごのや)

          名古屋駅から徒歩圏内にある下町商店街と古い街並みわかりやすいけれど、ちょっと変わったネーミングの 喫茶、食堂、民宿。西アサヒは、その名の通り一階がカフェレストラン、二階にゲストハウスがある複合施設だ。名古屋駅から徒歩20分位のところにある歴史の古い円頓寺商店街の活性化事業の一環で、惜しまれながら閉店した名物喫茶店を再生し、宿泊施設を併設させた。 こちらのオーナー田尾大介さんは、ベテラン世代が多い商店会の人たちに「ゲストハウス」と言う名前を使っても理解しづらいと思い、誰でもわ

          喫茶、食堂、民宿。西アサヒ(現名称:なごのや)

          HOSTEL 64 Osaka (現FON-SU bed&breakfast)

          惜しまれながらクローズしたアートと大阪の文化発信基地大阪市西区にあるHOSTEL 64 Osaka(ホステルロクヨンオオサカ 以下ホステル64)は、2010年と大阪では早い時期に開業したゲストハウスだ。大阪市内中心部、ミナミと呼ばれる繁華街から少し離れた住宅とビジネスビルの混在地域に位置し、1964年建築の古ビルをまるごとリノベーションしてつくられた。 ここを運営しているのは、個人ではなく企業。アートアンドクラフトという建築/不動産関連企業が企画運営まで行っていた。なぜ過去

          HOSTEL 64 Osaka (現FON-SU bed&breakfast)

          とりいくぐるGuesthouse & Lounge

          ここに来ればなにかあるかも、と思える文化の発信拠点 「とりいくぐる」という謎めいた名前のゲストハウスができるという話を聞いた時はおどろいた。インパクトあるそのネーミング、ちょっと目立つ単色刷りのイラストが書かれたチラシ。なんじゃこりゃ!?(いい意味で)と、ゲストハウスのニュームーブメントだと色めきだったものだ。 とりいくぐるGuesthosue & Lounge(以下とりいくぐると表記) は、JR岡山駅西口からてくてく歩いて13分、奉還町商店街という駅前アーケード街の、ア

          ゲストハウスPongyi(ポンギー)

          小さな体験が宝石のごとく輝く 金沢はここ数年でものすごく変わった場所のひとつだと思う。特に観光と言う分野において相当なスピードで変化が起きた。北陸新幹線の延伸とそれに伴うインバウンド(訪日外国人客)の増加。京都のような日本の風情と冬は雪景色、おいしい海鮮があることなどいろんな要素が重なり、ホテルやホステルの数が急激に増えた。そろそろ過剰では?などと言われているが、宿泊観光業への投資ラッシュはまだあと数年は続くと言われている。 ゲストハウスPongyi(以後ポンギーと記載)

          ゲストハウスPongyi(ポンギー)

          ゲストハウスあなごのねどこ

          尾道の商店街で輝きを放つ空き家再生ゲストハウス ゲストハウスあなごのねどこは、広島県尾道市、JR尾道駅から東へ続く商店街のアーケード内にあるゲストハウスだ。うなぎの寝床的のように奥に長〜い建物のつくりと、尾道の名産が穴子という理由でこの名称がつけられたらしい。 間口は狭いけれど、奥行きがあって、建物の向こうにはいい感じの中庭もある。内部はアーティスティックな手作り感が満載。吹き抜けの明かり取りがどーんとあったり、穴ぐら感のあるユニークなつくりの二段ベッドもおもしろい。

          ゲストハウスあなごのねどこ

          ゲストハウスLAMP

          アウトドア×ゲストハウスの大きな可能性 ゲストハウスLAMP(ランプ)は2019年夏現在、全国に3店舗ある。その始まりがここ野尻湖畔にあるLAMP野尻湖だ。ここを知ったのは、2014年秋に、ウェブ制作会社の社員がいきなり長野に左遷されたと言うおもしろ企画の記事だった。 今風に言うとバズった(話題になってシェアされまくった)もので、その書き方や話題展開の仕方も驚いたけれど、それよりも今をときめくウェブ制作会社がゲストハウスをやるということにびっくりした。それで「これは絶対に

          なきじんゲストハウス結家

          沖縄の絶景と「結ねえ」の笑顔に会いにいく 沖縄本島の北部、今帰仁と書いてなきじんと読む地域にある海まで1分!のゲストハウス、それが結家(むすびや)だ。開業は2003年の老舗のゲストハウスで、オーナーの日置結子さんが切り盛りしている。みんな、親しみをこめて結ねえ(ゆいねえ)と呼んでいる。 わたしが初めて結家に行ったのは、オープンしてわりとすぐのことだったと思う。当時の宿は、今の場所よりもう少し離れた集落にあって、でもやっぱり海のそばの絶景ロケーション。ドミトリーがあって安く

          ゲストハウス亀時間

          行って納得「亀時間」の謎ゲストハウス亀時間は鎌倉の海のそば、材木座にある築93年の古民家ゲストハウスだ。宮大工がつくったというその外観はお寺かなにかか?と思うほど立派。過去にはステーキレストランとして使われていたこともあるというレトロなレンガの内装もいいムードを醸し出している。 まだ「ゲストハウスプレス」をはじめる前の2012年頃、ゲストハウスに興味を持ち始めて、いろんな人にそのことを話していたら、「近くに最近できた友だちが関わってるゲストハウスがあるよ」と近所の友人が教え

          長野にある1166バックパッカーズのこと。

          ゲストハウスプレス編集長のニシムラです。今日で連続更新10日目となりました。毎日記事を更新する!って、こっそり決めて自分のブログではやったことがあるのですが、宣言しての連続更新は初めてなので、個人的によくがんばってる!と褒めてあげたい。たった10日でそんなこと言ってたらブロガーなんて一生なれない気もするけれど。 30代女性として、自分らしく働く努力と根性さて、1166Backpackersのことを今日は書こうと思う。1166(イチイチロクロクと読む)バックパッカーズは、長野

          長野にある1166バックパッカーズのこと。