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モンスター・ペアレントってもしかして傷ついたままの少年少女だったりして

そういえば学校が苦手だったなぁという脱力系駄文 でも書いたけど、私は幼稚園のころ先生に些細なことでビンタされてるのね。あれは怖かったね。

子供にとって大人って絶対勝てない相手だからね。力も立場もあらゆる点で勝負にならない。そんな相手にすごまれたらそりゃトラウマですよ。

未だに納得いっていないし、ふと思い出して悔しい思いがフラッシュバックすることもある。

そして最近歳食って思うことがもう一つ。もし自分の子供が同じような目に遭わされたら、冷静な対応がとれるかどうか自信がない。

これを行動に起こしたらいわゆるモンスターペアレントってやつか。「うちのステファニーちゃまになんてことするザマスのぉぉぉおおおお!」って頬に手の甲を当てながらヒステリー気味に叫ぶ練習したほうがいいですか?

モンスター化する親は人それぞれ違った要因があるとは思うけど、「子供の頃に学校で受けた精神的な傷が癒えないまま親になった」ケースも少なからずあるんじゃないかな。

子供はパートナーと作った自分の半身だからね。その子が以前の自分と同じようなことで傷つけられたとしたら、当時の自分と重ねてしまわないほうが難しい。そして風化したはずの傷口が抉られ、こじらせた復讐心に火が付くのかもしれないね。

やられた先生の方はたまらないだろう。トラウマを作った張本人ではない。同じ教職に就いているというだけで八つ当たりをされる。もし先生側に過失があったとしても、罪に対して重すぎる罰を突き付けられて割に合わない。

親側は何故こんなに怒りがこみ上げるのか、本当の理由が分からないケースも多いだろう。「子を愛しているからこんなに腹が立つんだ」とミスリードしやすく、自分の中のトラウマに気づきにくい。

逆のパターンもある。子に対してヒステリックを起こしてしまう人の例だ。(何かのテレビで見たが番組名は忘れた)
幼少期に親に虐待されていて、子供を見るとその傷が掘り起こされて必要以上に厳しくしてしまうというケースだ。自分では過ぎたこと、風化したことだと思っても、案外根に持っていることってあるよね。

どちらのパターンも傷ついて泣きじゃくったままの少年少女の自分を、そのまま置き去りにしてきてしまったことが根底にあるように思えてならない。彼らに手を差し伸べられるのは、他でもない自分自身だ。あの頃の自分に「怖かったね、おまえは悪くないよ。大丈夫だよ」って言ってやろう。置き去りにされたままの彼らを迎えに行き、彼らが笑顔を返してくれるまで寄り添えたらいいね。

しかしまぁ理不尽だよね。やられたのはこっちなのに、ケアするのもこっち。やったもん勝ちじゃないけど、納得はいかないだろう。ただ、今更謝られたって自分の中で止まっていた時間が動き出すわけじゃないからね。躓いたのは自分、立ち上がるのも自分ってことかな。

子供は幸せに育つと、大人になってからは集めた幸せの分だけ周りに優しくなれる。もし社会に冷酷な人が増えたというのなら、それは今、不幸せに育つ子供が増えているということを意味していたりしてね。

photo by Comfreak (pixabay)

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