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ぐん税ニュースレター vol.34 page01 -ご挨拶-

 皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 これからは経営者の選別の時代だと言われています。2つの経営者のタイプがあります。あなたはどちらでしょうか?

Aタイプ
(1)イノベーションを重視する
(2)新しい需要(市場)の発掘をしている
(3)10年先の戦略を立てている
(4)輸出を重視している
(5)調査・分析をして、論理的思考が出来ている
(6)高齢者マーケットを攻める

Bタイプ
(1)売り上げを増やせない
(2)付加価値を理解していない
(3)単価を下げる、または上げようとしない
(4)コスト削減を重視する

 どちらの経営者の企業がより成長するか、これは自明ですね。これは、デービッド・アトキンソン氏が主張する、ついていくべき社長、見限るべき社長の特徴を書いたものです。
 2025年までに、70歳(平均引退年齢)を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、うち約半数の127万(日本企業全体の1/3)が後継者未定です。このような会社はM&Aで他人が承継するか、廃業するかという選択を迫られることになります。
 別の言い方をすれば、日本企業の3分の1は、これから数年後、遅くとも10年後には経営者が80歳の平均寿命となり、経営者とともに消滅することになります。

 これは会計事務所にとっては深刻な問題です。顧問先の数が33%減少するため、売上を維持するためには50%の値上げを行う必要があります(1÷0.66(3分の2)=150%)。または会計事務所が33%減少するかもしれません。他のサービス(経営コンサルやDX支援など)を行って売上を維持することも戦略として当然考えられます。ちなみにぐんま税理士法人では従来の税務会計の他にM&A仲介やDX支援などを展開すること、介護事業等の多角化を戦略として採用しています。
 後継者が来ないような、つまり魅力のない企業(規模、ビジネスモデル、業界など)が淘汰されるということは、日本経済にとっては生産性を上げる大きな要因となるでしょう。このようなゾンビ企業が日本の生産性向上の足を引っ張っていることは多くの経済学者や経営学者が指摘しています。経済産業省がM&Aを積極的に推進しているのはこのようなゾンビ企業の退場をスムーズに行うためだと思われます。
 さて、皆さまの企業ではどのような生存戦略を採用していますか?

ぐんま税理士法人
代表社員 小林浩一

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