昔、どこぞの議員さんが女性のことを「子を産む機械」のようにおっしゃっていましたが、それをきいたその方のお母さんはどう思ったかな？正直、つらい気持ちになったか、「うちの愚息がまた・・・たわけ！」と思ったかわかりませんが、お母さんはあなたをそんな気持ちで産んでいないはず。
お腹にいるあなたを慈しみ、ずっと「いつ出てくるかなー」と楽しみに、大事に妊娠期間をすごしていたのではないかと思うのです。

誰に向けられた発言なのかわからないけれど、もし議員さんが匿名の大多数の人に向けて（あるいは誰が耳にするのかを意識せず）発言したのなら、やはり思いやりが欠けていると思うのです。「そんなこと考えていたら、何も言えなくなる」と思うのか、「そうか、いろんな人が聞いていることを考えて発言しないとな」と思うのか。できれば、今後は後者であってほしいです。

「私は子を産む機械、たくさん量産しないと！」なんて、どこのお母さんも微塵も思っていません。たった一人のあなたという人間が自分のところにきてくれた、大事な大事な子供なのです。そのことをどうか理解して、発言してもらいたいなと思います。

「その発言は女性への差別、侮蔑発言ですよ」というストレートパンチのも、もちろん大事なのですが、それだと謝罪して終わり、になりかねないと思います。他者を思いやる心を取り戻してほしいから、議員さんに伝えたい。「お母さんはあなたをそんなつもりで産んでないよ」