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ハメ技『ゾーン9』

サッカーという競技において得点が試合の勝敗を分ける。相手よりも多く得点を取ったチームが勝利となるため、ゴールは究極のタスクである。

ゴールを奪うために必要となるのが『崩し』である。崩しとは主にアタッキングサード(ピッチのラスト1/3)で行われる得点を取るためのプロセスで、基本的にゴールから逆算してそのプロセスを構築するとゴールを奪う確率が高くなる。

しかし、アタッキングサードは自チームが意図的に作り出すことができる現象がミドルサードやディフェンシブサードに比べると少ない。なぜならアタッキングサードにボールを運ぶまでの過程で、思い通りの場所やタイミングでアタッキングサードに侵入することができなかったり、アタッキングサード内では相手DFの人数も多くなるため攻略が難しくなるからだ。

だが『崩し』という言葉あるようにアタッキングサードでの守備組織の攻略法も編み出されている。『崩し』について下の記事でまとめてあるので、もし興味があればぜひ。

そして、今回は「『崩し』の落とし込み方」では載せなかった、アタッキングサード内での攻略法を紹介する。タイトルにもあるように『ゾーン9』についてだ。この『ゾーン9』は欧州のトップクラブは当たり前のように使っている得点方法で、守備側が対応することが難しい"ハメ技"的な存在になっている。得点力不足に悩むチームには、ぜひ今回の記事を参考にしてみていただきたい。

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