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「売るは楽し。映画の話だけでは無いかも」・・・作り手と売り手のバランスの悪さ。


ある映画関係者が、こんな事を言っていた。

「よく作品を作ったから観てほしい、と来る若者がいるんだが、
その時に『自分の内面の思いを形にしました』
とか言いながら見せようとする。

言われた瞬間に、ゾッとする。

『そんなこと、観客には関係ないじゃないの?
君、知らない映画を観る時、監督の内面とかを観たくて映画を選ぶ訳?
そんなのどうでも良いでしょ』

こう言うと困った顔をする。怒り出す人もいる。

『楽しませるって、ハリウッドみたいなドンパチを派手にやれと言う事ですか?』

等と、的外れな反論をして来る者も中にはいて、辟易する。

彼らには、観客の貴重な時間とお金を奪っているという自覚がない。
お金を貰っている以上、時間を割いてもらっている以上、
楽しませてくれと言っているだけなのに・・・」

つまりは、
作る人はいるが売る人はいない。
結局これなのだ。

映画の場合なら、上映のチャネルを増やし、
機会を与えねばならない。
そして、造り手は、独りよがりにならず、観客の身になって作品を作る。
媚びるのではなく、楽しませるために全力を尽くす。

これは、全ての産業にも言えるだろう。

「高品質なものを高付加価値で売る」という考えが正解の一つなのは
確かだが、それが自動で売れるわけではない。
その考えに拘って足元をすくわれたのだから、進歩しないと。
「高品質なものを高付加価値で売る」時に、
どうやって売るか、何を必要としているかまで
作り手も含めて考えるべきなのかもしれない。

というところで、
モノを売る事に関して、物凄く優秀な人がいる。
足で稼ぐ営業中心の時代から、現在のようなSNSなどを使った
販売や盛り上げの上手い人まで、
どんな時代にも、「販売の名人」がいる。
昔は多くの産業にいたはずなのに、そういう人材は
どこに行ってしまったのだろうか?
前回書いたようにヒエラルキーの中で、無能な者としてくすぶっているのだろうか。
もしそうなら、解決法は出ているのか。

おわり

*ちょっと抽象的だったかな。いつかもう少し具体的に書いていきたい。


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