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【横断レビュー第2弾】超わかりやすく「センスの上げ方」教えます!

はじめに

 複数の関連本をまとめて読んで、まとめてエッセンスを伝える横断レビューの第2弾です!
 今回のテーマは、ずばり「センス」です。
「センス良い、悪いっていうけどそもそもセンスってなんやねん」
「それって必要?別におしゃれじゃなくて良くない?」
「センスよくなりたいけど、どうしたらいいかわからない」
そういった疑問に答えてくれそうな本たちを厳選しました。
 今回は、読んだ本の名前から先にご紹介するスタイルにしてみようと思います。

読んだ本

 今回横断レビューの対象にしたのは、以下の書籍です。
水野学『センスは知識からはじまる』
水野学『「売る」から「売れる」へ。』
荒井詞万『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』
しまのやえ『服を着るならこんなふうに』 

センスってなに? 

 まずは、定義を確認しましょう。水野さんの本の中では、センスとは「集積した知識をもとに最適化する能力」と定義づけられています。どういうことかというと、なにかを選んだり、決めたりするときに、生まれ持った才能ではなく、これまでに蓄積してきた知識をもとに最適化をはかっている、ということです。たとえば、映画が好きな人に映画をすすめてもらうと、ハズレがないなーと思うことありますよね。これはなぜかというときっとその人が映画が好きで、映画に関する知識が蓄積されているからです。つまり、センスとは、先天的あるいは客観的に「いい」「わるい」で語れるものではないということになります。

センスって大事なの?

 そうなると、そんな定性的に計測もできない「センス」なんてものが大事なんですか?という疑問が湧いてきます。この答えは、当然イエスです。(でないとこの note がここで終わってしまいますw)
 ただし、ここでの大事、というのは「センスがあればモテる」とかそういうレベルの重要度ではありません。なんとセンスの良し悪しが「個人と企業の存続に関わる」時代になっていると言われています。技術がピークを迎えるとセンスの時代がやってくるということは歴史が教えてくれています。たとえば、戦国時代に技術力が当時のピークを迎えたために、安土桃山時代はセンスの時代となりました。世界に目を向けても、火薬、羅針盤、印刷技術など世界的に技術レベルが上がった後にルネッサンスが勢いを増しています。これは、近代の産業革命後の「アーツ・アンド・クラフツ運動」にも同じことが言えます。そのことを踏まえれば、IT 革命が起こってとてつもない技術進歩を経験した現在、センスの時代がふたたび訪れるといっても過言ではないのではないでしょうか。

センスはどうやったら良くなるの?

 センスが大事、かつ良い知らせとしては後天的なものということがわかりました。では、具体的にどうしたら「センス」を良くすることができるのでしょう?
 再掲になりますが、センスとは「集積した知識をもとに最適化する能力」のことです。すなわち、センスを磨くには「知識を集積すること」と最適化するために「客観的になること」の2つがポイントになります。

知識を効率よく集積するための方法は、以下のとおりです。
 1. 「王道」を知る
 2. 「流行」を知る
 3. 「共通項」や「一定のルール」が無いか考えてみる

このアプローチを念頭に物事を観察することによって、効率的に知識を獲得することができるようになります。

客観的になるための方法は、以下のとおりです。
●いつもと違うことをしてみる。(例:異性向けのファッション誌を読んで見る、行ったことのない場所に行ってみる、自分と全く違う職業の人と話すなど)
●書店を5分で一周して気になったものが何かを確認してみる
●「幼児性」を取り戻す
●人生の先輩と話してみる
●「服を選ぶ」(詳細は、次項で後述)

センスの使いみち(実践編):1.ファッション

 センスを磨き、発揮するための身近な方法に「服を選ぶこと」があります。「好き・嫌い」ではなく、客観的な視点で選択をすることが重要です。具体的には、服を着る人の表面的・内面的な「特性」を把握し、目指すゴールに最適な服を選択したうえで、TPOにあわせて調整するというプロセスです。
 また、しまのやえさんの「服を着るならこんなふうに」では、まさに前述の「王道」から「流行」の順で服が紹介されていることがわかります。まずは、メンズファッションの「王道」である黒スキニーが紹介されるところからはじまり、次に「流行」アイテムとしてタッキースタイルのソックスが紹介されます。さらに、「身長が低い」「細すぎる」といった悩みを持つ友人たちには、それぞれの「特性」にあった服を客観的な視点でアドバイスしています。「センス」をファッションの文脈で活かす際のイメージを掴みたいかたはこちらの本を併読されると良いかと。

センスの使いみち(実践編):2. インテリア

 荒井詞万さんの本では、まさにインテリア「センス」の良い部屋の「共通項」や「一定のルール」が20個紹介されています。「センス」の良い部屋の共通項としては、「見るべきモノが明確な部屋」であると書かれています。そして、どういうルールに従えば、そのように「見るべきモノが明確」にすることができるかを知ることができます。たとえば、「照明を1つだけ増やしてみる」「クッションは3個が正解である」「ちぐはぐに感じたら色か素材でグループ分け」などです。他にも、「センス」磨きに役立つルールが20個も書かれているので、手早くインテリア「センス」を磨きたいかたにはおすすめです。

さいごに

 まとめると、今の時代「センス」は超重要スキルの1つで磨いていくことが必要であるということです。そして、そのスキルは、思い込みを排除した客観的な目で好奇心を持って知識をたくさん蓄積していくことができます。「センス」なんて良いに越したことはないはずなので、どんどん磨いていきたいですね。まずは、左手で歯磨きをしてみることからはじめてみたいと思います!

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

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