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【詩小説】初恋

ショートカットだった髪を
夏から のばし始めたキミ

まだ 肩すら到達していない

それは 誰を想って始めたことなのだろうか…

ボクは… ボクはさ…
キミがどんな髪型してようが
どんな格好をしようが
キミのことが好きなんだ

キミが 林檎のように頬(ほほ)を
赤らめていた

ボクや友達には 見せない
恥じらうような顔だ

彼女の視線の先には…
担任がいた

そうなのか… キミは…

あの時 優しい言葉を
かけてくれたキミは

ただのクラスメイトに
何気なく
意味もなく
声をかけてくれただけ…

そうだったんだね…


ボクの初恋は…

林檎のように
甘酸っぱいものとなった

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島崎藤村の『初恋』に影響を受けて
ワタシなら どう書くんだろうと言う好奇心から書いてみました

林檎と髪型 のキーワードを意識して書いた作品です

#150

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