乙女座のハチ

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乙女座のハチ

物語に出てくるようなメルヘンチックで乙女心をくすぐるものが好きです。 特にレトロやアンティークが大好き。 美術、建築、服飾、珈琲、紅茶、お菓子の記事や書籍の紹介がメイン。 乙女的なものに対する愛をつらつらと語るアカウントです。

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    料理、お菓子、お酒、コーヒー、紅茶など食べ物に関する記事のまとめ。 テイクアウトまたは自作したものについての記事のみ。 外食は「喫茶店めぐり」のマガジンにまとめています。

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最近の記事

「クル」のクッキー缶を開けてみた

 ふるさと納税の返礼品で埼玉県北本市にある「クル」のクッキー缶を選んだ。  先日届いたので、今回はクルのクッキー缶の開封レポ記事を書いてみようと思う。  サムネイル画像にもあるように、まずパッケージの缶が可愛らしい。  無添加クッキーのパッケージらしく、素朴な手書きタッチの植物のデザインに心惹かれた。ふるさと納税の返礼品として選んだ理由も、クッキーのコンセプトに合ったこのクッキー缶のデザインに一目ぼれしたというのが大きい。  パッケージの時点でテンションが上がり、ワクワクし

    • 「おいしいボタニカル・アート」展に行ってきた

       広島県立美術館の「おいしいボタニカル・アート」展に行ってきた。  この企画展はコンセプトがとても面白い。絵画や食器などを「植物」というくくりで集め、英国の食と芸術にまつわる歴史や文化を紹介しているのだ。  美術鑑賞としてだけでなく、植物図鑑を眺めるような気分で精密な植物画を眺めることもできるし、英国の食文化やその歴史背景も学べるのだ。ひとつの企画展でここまでいろいろな要素が味わえる企画展はなかなかないだろう。  内容は英国キュー王立植物園が所有する野菜や果物、ハーブ、スパイ

      • ミュシャ展に行ってきた

         先月の堀内誠一展に続き、ひろしま美術館のミュシャ展に行ってきた。前々からミュシャ展は行ってみたい美術展のひとつだったため、この企画展はとても楽しみにしていた。  ミュシャといえばアール・ヌーヴォーを代表する画家だ。女性や植物をモチーフにした美しい曲線はミュシャの絵の最大の特徴だ。  私がミュシャを好きなのはこのアール・ヌーヴォー様式のデザインに惹かれるからだ。繊細な曲線がロマンチックで、全力で装飾に振り切っている感じが好きだ。  企画展にはミュシャの代表作である、女性をモ

        • 「堀内誠一 絵の世界」展に行ってきた

           ひろしま美術館で開催されている「堀内誠一 絵の世界」展に行ってきた。  堀内誠一といえば「ぐるんぱのようちえん」や「たろうのおでかけ」の絵本のイラストを手掛けたことで有名だ。また絵本のイラストレーターだけでなく、雑誌「an・an」のアートディレクターや雑誌「BRUTUS」「POPYE」のタイトルロゴをデザインするなど幅広くデザイナーとして活躍した実績を持つ。  私は幼い頃、「ぐるんぱのようちえん」が大好きだった。私の通っていた幼稚園は幼稚園にある絵本を園児が借りて帰ってよい

        「クル」のクッキー缶を開けてみた

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          初夏のオレンジケーキ、その2

           先日カフェで初夏を感じるオレンジケーキを食べた。  今回は可愛らしいオレンジケーキをいただいたので、またオレンジケーキのお話です。  いただいたのは神戸スイーツポートの「シトラスケーキ」。  外箱からもう可愛らしさが溢れている。レトロポップなオレンジのデザインがとても好きな感じで、思わず写真を撮ってしまうほど。  内容はオレンジフィナンシェとシトロンパウンドケーキの2種類の焼き菓子がそれぞれ4つずつ入っていた。手土産にちょうどいいボリュームだ。  サムネイル写真はオレ

          初夏のオレンジケーキ、その2

          初夏のオレンジケーキ

           久しぶりにカフェの記事。  私は純喫茶が好きだが、純喫茶以外の喫茶店やカフェも好きだ。今日は純喫茶ではないお気に入りのカフェの紹介です。  ひろぎんホールディングス本社ビルの1階にあるアンデルセンカフェ。広島で有名なパン屋さん「アンデルセン」が運営するカフェだ。  アンデルセンはその屋号のとおり、デンマークの童話作家アンデルセンが由来だ。そのためこのカフェも北欧のシンプルモダンなインテリアで統一されていて、洗練されたなかにも居心地の良さを感じる。  カフェはひろぎんホール

          初夏のオレンジケーキ

          ケーニヒス クローネのセレブ缶を開けてみた

           ケーニヒスクローネという洋菓子店がそごう広島店のデパ地下にある。デパ地下にしては広めの喫茶スペースを併設したそのお店はいつもお客様で賑わっていた。そのケーニヒスクローネが5月7日で閉店するらしい。    閉店のお知らせは私にとってショックなものだった。なぜならそごう広島店のケーニヒスクローネは私にとってそごうデパ地下の顔のようなお店なのだ。お店の代名詞のようなパイ菓子も、休日はお客様でいっぱいになる喫茶スペースも、ずっと昔から変わらずそこにあるおなじみの光景だった。その光景

          ケーニヒス クローネのセレブ缶を開けてみた

          素朴なクッキーはしあわせの味がする

           私はクッキーが好きだ。   好みのクッキーはどちらかというと素朴なタイプだ。ナッツとチョコチップをざっくり混ぜたカントリークッキーやバターと小麦の風味をダイレクトに感じられるシンプルなクッキーが特に好みだ。   そんなクッキー好きの私だが、少し前に気になるnoteの記事を見つけた。  作家の岸田奈美さんが障害者支援施設で作られたクッキーについての記事を書かれていた。岸田奈美さんといえば、感受性豊かな文章が特徴で私の好きな作家さんのひとりだ。  その岸田奈美さんが記事の中で

          素朴なクッキーはしあわせの味がする

          もっと素晴らしきお菓子缶の世界

           以前紹介した「素晴らしきお菓子缶の世界」という本の続編が出た。  前作も素敵な缶がたくさん掲載されていて、素晴らしきお菓子缶の世界をどっぷり堪能した。その続編なので早速購入して読んだのだが、タイトルどおり今回も素晴らしかった。  今作は前作で掲載されていなかった国内外のお菓子缶はもちろん、猫や動物モチーフのお菓子缶を集めた特集、美術館や博物館で買えるお菓子缶の特集などテーマのある特集が組まれていてとても面白かった。  特に名画モチーフのお菓子缶は思わずコレクションしたく

          もっと素晴らしきお菓子缶の世界

          住めるものなら「アトリエ地球屋」

           もしどこでも住めるとしたら。  そんなコンテストが開催されているので便乗して、もしどこでも住めるとしたらどこに住みたいか真剣に考えてみた。  私が愛してやまないアーツ・アンド・クラフツの本場イギリスにも住んでみたいし、気になる洋館が点在している函館や横浜にも住んでみたい。  住む家は歴史を感じる古民家や洋館も憧れるが、モダンなデザイナーズマンションも捨てがたい。内装はとにかく自分の好きなようにカスタマイズして好きなものだけを集めて暮らしたい。  そんなことをあれこれ考えた結

          住めるものなら「アトリエ地球屋」

          洋館好きの原点

           何かのネット記事で読んだ話によると、小5と中2と高2のときにハマっていたものは大人になっても再燃(再びハマる)しやすいそうだ。  自分に当てはめて考えても、確かにそうだなと思う。  私は洋館、特に明治〜終戦までの期間に作られた西洋風の近代建築が好きだ。歴史的価値、建築技法など好きなポイントはたくさんあるのだが、シンプルにデザインが好みなのだ。そしてレトロさになんとも言えない浪漫を感じる。  そう思うようになったきっかけは小学校5年生の頃に出会った児童書がきっかけだ。タイト

          洋館好きの原点

          修道院の素朴なお菓子

           北海道のアンテナショップへ時々行く。  北海道の食べ物はどれもおいしい。私が特に好きなものはニシンの昆布巻き、イクラ、味噌ラーメンにじゃがバター。甘いものなら六花亭のマルセイバターサンド。そして最近新しいお気に入りができた。  トラピスト修道院で作られているトラピストクッキーだ。  トラピスト修道院は北海道北斗市にある修道院で、正式名称は灯台の聖母トラピスト大修道院だ。明治29年に創立された歴史ある修道院で、「祈り、働け」をモットーとして修道院内で発酵バター作りやそのバタ

          修道院の素朴なお菓子

          A HAPPY NEW YEAR !!

           あけましておめでとうございます!  昨年、好きなものを発信していこう!と思い立ちnoteを始め、たくさんの人に読んでいただけたこと感謝致します。  今年も乙女心に刺さる素敵なものをたくさん発信できたらいいなと思いますので宜しくお願い致します。 ◆ ◇ ◆  note書き初めはお正月らしい話題を。  年末に、かわいい雑貨でおなじみの「アフタヌーンティー」に寄ると、お正月向けの特集コーナーができていた。  ナタリー・レテというパリのアーティストの方とのコラボ企画で、どの商

          A HAPPY NEW YEAR !!

          入船山記念館で近代建築めぐり

           久しぶりに近代建築巡りの記事です。  11月に「ひろしまたてものがたりフェスタ2022」という広島の魅力的な建築を実際に訪れて見て・触れて・知るというイベントがあり、呉市の入船山記念館ガイドツアーに参加してきた。  入船山記念館とは明治期に旧海軍官舎として建設された洋館と和館が接合された珍しい近代建築だ。  私は明治初期から第二次世界大戦の終わりまでの期間に建てられた近代建築が好きだ。外国人建築士を呼んで西洋風を取り入れた建築様式や現代では再現できない精巧な日本の職人技が

          入船山記念館で近代建築めぐり

          文化と珈琲と喫茶店

           11月3日は文化の日だ。国民の祝日でもあるこの日は1946年11月3日に日本国憲法が公布されたことに由来している。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨として制定されたそうだ。  11月3日当日には行けなかったが、文化を感じる喫茶店に先日行ってきた。広島市中区の土橋電停前にある老舗喫茶店「中村屋」だ。  中村屋が開業したのは1946年、つまり日本国憲法公布の年と同じ年だ。そして何より文化を感じるのにぴったりな非常に趣きのある喫茶店なのだ。  中村屋の1番の趣きポイ

          文化と珈琲と喫茶店

          イギリス文学とおいしいお菓子

           イギリス文学にはおいしそうなお菓子が登場する物語が多い。子どもの頃にプティングというお菓子を初めて知ったのは鏡の国のアリスがきっかけだったし、ハリー・ポッターに出てくるイギリス菓子の数々は魔法のお菓子と同じくらいに興味深くて、どんなお菓子なんだろうと想像して楽しんだ。そんな子どもだったから、大人になった今でもイギリス菓子に対しては人並み以上に関心が強いと思う。  一時期、「ブリティッシュ・ベイクオフ」という番組にハマってよく観ていた。この番組はイギリスのアマチュアの料理人が

          イギリス文学とおいしいお菓子