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ボルシチはダシなんか入れなくてもおいしい


スーパーでビーツが安かったので一袋買ってきた。

ビーツといえばボルシチ。昔ロシア語を学んでいた時に、ロシア料理にもハマった。新宿のスンガリー、吉祥寺のロシアンキッチン。レシピ本を買って、家で作ってみたりもしたな。

ヴィーガンになってからボルシチを作ったことはなかったので、作ってみようと思った。早速ヴィーガンのレシピを検索してみる。そして思う。

どれもこれも「ベジタブルストック」推しすぎるな?

まあその辺で簡単に買えるんだけど、本当に必要なんだろうか?普段そんなにがっつり洋風のコンソメ風味のものなんて作らないし、買いたくないな…。

というわけで、とにかくなしでやってみることにした。

材料

ビーツ 小2個
にんじん 1/3
赤パプリカ 1切れ
キャベツ 1/8
玉ねぎ 1/2
にんにく 1かけ
クローブ 2粒
乾燥ディル 適量
塩 適量

じゃがいもやトマトを入れるレシピも多いけど、澄んだ色合いにしたいので入れないことに。

全てみじん切りにして、少しの油で炒める。水を足して、塩、ハーブを入れ蓋をして弱火でしばらく煮込む。

…終わり。

濃いめのカシューミルクにレモン汁を混ぜたサワークリームもどきをかけ、焼いたパンと一緒に食べる。

うん、おいしい!!

ベジタブルストックなんかいらなかった。野菜を煮込めばそこから旨みが出る。甘く柔らかなビーツが、寒い夜にぴったりのぬくもりと元気をくれる。

ロシアの厳しい冬の中で、シンプルで滋味深いスープとパンで暖まってきた人々のことを想像する。

料理には必ず「だし」が必要という発想、いつのまにか植え付けられていたけど、全然そんなことない。肉や魚がないと料理が完成しないという発想を捨てたら料理が簡単になった、というのを前に書いたhttps://note.com/haijiku/n/n9bedd2515e0fけど、「だし」も同じ。

手っ取り早い旨み要素を足さないで、その料理のおいしさの本質と正面から向き合いたい。もし足りなかったら、それから足せばいい。

おいしさの本質を知っている、カッコいい人になりたい。

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