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財閥資本による大学運営に期待するコト/連載エッセイ vol.75

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「ほねっこくらぶ通信 vol.77(2013年・第4号)」掲載(原文ママ)。

少々日付は遡るが、今回は今年5月に行われた『韓国ハンソ大学・公衆衛生学博士課程の第2回集中講義』ネタである。

(当通信は紙面編集の都合上、『海外ネタ』が被った場合、時期をずらして掲載している為、このような事態になる。
ご了承願いたい。)

ハンソ大学に滞在するのは、これで7回目になるが、今回改めて驚かされたのが、その『設備』と『規模』。

まずは『設備』に関してであるが、今回、大学構内の『カイロプラクティック学科棟』に、最新鋭の『レントゲン撮影分析機器』が導入されていた。

これまで学生は、『放射線学』の実習を行う際、車で数十分かけて市の中心部にある『大学附属病院』へ赴き、そこで実際の『レントゲン撮影』を含む講義を受けていたのであるが、今回からは、それら全てが学科棟内で済ませられる。

また、それだけではなく、今回導入された機器は『最新鋭』のモノ。
具体的には、撮影を行った直後にPC画面上へ映像を直接投影させられ、更に、『任意の2点間距離&角度』を簡単に算出する事が可能!!

そのあまりの使い勝手の良さに、思わず教授へ『コレ…おいくら位したんですかねぇ…??』などと下世話な質問をすると、『コレはまだ大学病院にも導入していない最新型だからねぇ…でも…特別な格安ルートで手に入れたから、ざっとウン千万円くらいかなぁ…。』…韓国の財閥系の財力…半端ナシ!!

次に『規模』についてであるが、今回、集中講義日程中に、大学の新しい『マリンスポーツトレーニングセンター』の開所式があった。

同日程で訪韓している修士課程の学生はその日、放射線学の『ワークショップ』に参加していたが、我々『博士課程組』は既に受講経験のある講義だったので、大学側の招待もあり、せっかくだから式典へ出席させて頂く事に。

そのセンター近くに、同大学の『航空課程キャンパス』があり、その見学ついでに、CA(キャビン・アテンダント)学科の女学生とお近づきになりたいなぁ…などという不純な参加動機など、微塵もなかった事は強く付け加えておこう!!

さて、カイロ学科のある『メインキャンパス』からバスに揺られるコト数十分。
降ろされたトレーニングセンターの眼前に広がる光景を見て、一同思わず絶句。

何故ならば、その規模があまりに巨大で、天然の大きな湖にしか見えなかったからだ。
聴けば、天然の『入り江』を丸々堰き止めて、造成し直したのだとか!!…韓国の財閥系の財力…半端ナシ!!

地元メディアが多数集まる中、生憎の小雨模様…といっても、韓国では式典など祝いの席で、雨が降る事は『吉兆』とされるようなので、願ったり叶ったりな天候の下、開所式が壮大に開幕!!

財閥の長にして学長でもあるハム総長のご挨拶に始まり、自治体や海上警察隊のお偉方の祝辞、そして同じく博士課程の学生でもある我が師匠も駆り出された竜船(ドラゴンボート)の進水式など盛り沢山な式典の中でも、圧巻だったのが、各種マリンスポーツの『デモンストレーション』!! 

ヨットやらボートやら水上スキーやら噴水ジェットで空を舞いまくる最新スポーツまで、これでもかと言わんばかりに披露しまくり!! 
なんでも『ボディーボード』のデモンストレーターは、今回の為にわざわざ呼びつけた『プロの世界ランカー』だったのだとか!!
…韓国の財閥系の財力…半端ナシ!!

さて、式典も無事終了し、本来であれば参加者を対象にした各種マリンスポーツの体験会が予定されていたようであるが、これこそ生憎の天候の為、ほぼ全員、ボート倉庫に特設されたバーベキュー会場へ移動。

そんな中、我が博士課程の『30代男子(但し1名のみ40代)チーム』は血気盛んに、ボートへ乗船!! 
関係者以外、誰もいない湖面を疾走する船上で水飛沫を浴びる男子一行…。
決して…CA学科の女学生との対面を前に、逸る気持ちをクールダウンさせたかった訳ではない事を強く付け加えておこう!!

その後、陸に上がった一行は、その他の参加者が待つバーベキュー会場へ直行。
中へ入ると、一同、既にご陽気な様子。

見渡せば、牛・豚・鶏の焼き肉オンパレードwithビール&マッコリ!! 
いやはや…韓国の『飲みニュケーション文化』は素敵ですなぁ…と感心しながらも、遅れを取り戻すべく、料理にがっつく一行。

匂いなんて気にしない…何故なら…CA学科の女学生に会う為にココへ来ている訳ではなかった事を強く主張しておこう!!

数十分後、提供された一級品の料理を楽しみ、粗方お腹も膨れて大満足な男子一行。
残すは『学術的および社会経験学的』な航空学科キャンパスの見学のみとなった頃、教授が近づいてきて一言。

『天候も悪い為、バスの運行を繰り上げて、参加者全員、このままメインキャンパスへ戻る事になったから!!』

雨の降りは強まり…それでもバスの窓越しに航空学科の滑走路へ停めてある飛行機群へ向けて、カメラのシャッターを切るワタクシ…。
雨粒に滲んで、機体が上手に写らないよ…。
誰か、止めてくれませんか…この瞳という名のレンズに降り頻る大粒の涙雨を…。

そんな訳で…次回、博士課程集中講義の日程にぶち当たるように完成する、何か新しい大規模施設を、航空学科キャンパス近く…いや、むしろキャンパス内に…造成しては頂けないであろうか…。

韓国の財閥系の財力…期待十二分な今日この頃である!!


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