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バイオリンのボーイングには、肩甲骨の動きが必要

この春からNHKで始まった「青のオーケストラ」。音楽をめぐる青春劇で、この先の展開が気になりますね。

・ボーイングは直線運動

話の中で、バイオリンのボーイング(弓の操作)を教えるシーンが有りました。バイオリンでは狙った弦に弓をあてるため、均一な直線に動かす必要があります。

以前の記事(武道の達人やスポーツの名選手は、たくさんの関節を同時に使っている②)で書いたように関節は扇形に動くので、使える関節の数で、直線運動の難易度が変わります。

この図での、上の直線がボーイングの直線運動を表すと思ってください

詳しい話は省略しますが、一般的に多くの関節を使えるほど直線動作が作りやすく、また微妙な角度や力加減の調整ができます。

・あまり意識されていない肩甲骨

実際には、どんなふうに指導されているのだろうと気になって検索してみたのですが、肩甲骨に触れた記述が、意外なほど少ないです。肘・肩のあとは手首と指について書いてあるものが多い。

では、使っていないのかと指導の動画を見ると…使ってますね。
前後と上下、人によっては回転を小さく使っています。動き幅が小さいので、使っていることをあまり意識していないのかと。

・動かすと意識するだけでいい

肩甲骨は前後と上下の他、回転も使え、しかも扇形でない動きができるという便利な骨。ボーイングに必要な位置の調整にはぴったりです。

練習をするとき、肩甲骨も少し意識してみましょう。
美しいボーイングも、微妙な調整の積み重ねで作り上げる運動の1つです。


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