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【短歌】読みかけのゾラ 5首

読みかけのゾラ

沼地に潜む蛇の舌の舐めしアヤメの咲いてる夢の水際

白ければ哀し赤ければ辛し 肌も唇も奪う夏の強さなければ

Tシャツと短パンの君が作る野菜炒めのような工場の夏だ

彷徨えば彷徨うだけの浜の足跡この恋に咲く昼顔という花

苺食みひとりが楽と寡婦笑うハンモックには読みかけのゾラ


#短歌 #現代短歌 #今日の短歌 #短歌連作 #ゾラ #ハンモック   #自由律俳句


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