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三歩進んで、二歩さがる

 血糖値がふたたび上昇したので、職場での間食を断ち、自宅でも甘いものをやめ、ジョギングの頻度を上げた。

 わずかながら体重が減ったし、ベルトの穴もひとつ改善した。血行が良くなったのか、身体エンジンがアイドリング状態でポカポカする。気をよくして、ジョギングの距離を増やしてみたら、これもなかなか快調だった。日傘を差しながらの出社時3駅30分ウォーキングもやっていると、なんでもない平日の歩数が1万3000歩にもなる。

 ところが。

 突然ガタっと疲れが出て、きのうの帰宅後は腰が抜けたように動けなくなったのである。過ぎたるは猶及ばざるが如し。

 「こりゃ、『三歩進んで、二歩さがる』だなあ」と思ったら、水前寺清子の「365歩のマーチ」が脳内再生されて、そのまま止まらなくなってしまった。

 調べてみるとこの曲が大ヒットしたのは私が5歳の時だ。当時の大ヒット歌謡曲の「威力」はすさまじい。こうした歌を積極的に聴くような家庭ではなかったにもかかわらず、21世紀のおぢさんになった私でも歌詞がスラスラと出てくる。

 改めてAmazon Musicでオリジナルを聴いてみた。なんの衒いもない「お元気ソング」が、ベタな昭和メロディに載っている。それでも、「高度経済成長の日本人はこんな歌に元気づけられていたんだなあ」と思うと、なんだか微笑ましい。

 それにしても、脳内再生が止まらない。なにしろ「マーチ」なので、このあと30分のウォーキングでも「ワンツー、ワンツー」ってやられちゃうのは、かなり鬱陶しい。
(22/7/27)

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