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半失業することになった話。

 下書きをためておけない(それでも30くらいは、書きかけがあるが)。
 書き上がったものはもう、すぐに出してしまわないと、一瞬後にまた事件がおきてそれどころじゃなくなることがあるのだ。それも、けっこう頻繁に。
 さながら、コナン君が翌週には次の殺人に巻き込まれるみたいに、翌日には状況がガラッと変わっている。

 考えようによっては逆なのかもしれない。これは、書いているからこそ変化に気づくことができているのかも。
 長ーい目でみれば「かわりばえのしない一年だったなあ」と思うような日々でも、それは事件が優先度の高い順に上書きされているだけで、実はそこそこいろんなことをくぐり抜けて、日々違う感想を持って生きているのではないだろうか。

 とにもかくにも、

 青天の霹靂、と書いたその翌日にさらなる青天の霹靂に襲われることになるとは思いもしなかった。
 来月からの仕事が、いきなり半分なくなってしまったのである。

haLunaのしごとと「半失業」のいきさつ

 「半失業」とはなんぞや。

 私は現在、フリーランスとして編集や校閲、ライター、作詞家の仕事をしている。
 フリーランスとはいえ、ほとんど決まった仕事を決まった企業から毎月決まった量だけもらう「雇われフリーランス」という感じの働き方が主であり、業務委託をいくつか掛け持ちしている、というのが現状だ。

 そのうちの8割を占める、一番長く取引している企業での編集・校閲の収入が半減することが急に決まったというわけだ。

 扱っている雑誌がひとつ廃刊になるということで、会社にとっても最も大口の仕事だったため、私だけでなく他の正社員、パート、フリー契約全員の給与・報酬がごっそり減らされることになる(リストラが出ないだけましなのか)。

フリーランスに欠かせない「リスク分散」

 つくづく、リスク分散は大事である。
 私はフリーランスで仕事をする時かならず「複数箇所と契約をしている状態」を保つようにしている。もちろん、こういうことを想定してのことだ。

 最も長く働いてきただけあって、作業効率も実入りもよい仕事だったため、打撃であることには変わりない。仕事への愛着もある。いろいろと生活の形態を変えなければならないし、やらなければならないことは山積みだ。

 とはいえ、もしここ一本だけで仕事をしていたら……と想像するだけでも、他がある今の状態とは気持ちのゆとりも全然違ったであろうことは想像に難くない。

 真っ先に切り捨てられやすく、またなんの保障もない(雇用関係ではないので雇用保険すらない)フリーランスで働くには、信頼や実績を築くのと同じくらい、一箇所、一企業に依存しない状態を保っておくことが大切だとあらためて痛感している。

仕事は減ったが、時間もできた現在

 仕事が減ったということはもちろん、それだけ時間ができるということでもある。

 とくに、いつものペースで仕事を進めていたところ来月頭締切(毎月末辺りからとりかかる仕事)がまるっと消えたので、ちょっとした休暇である。

 この間に今ある別の仕事を増やしたり、新たな仕事を見つけたり、音楽の仕事を進めたり(なんなら溜まっている家事をやったり)、いろいろやるぞーとなっている。

考えてみたらいいことづくめ?

 寝耳に水(廃刊決定)の状況から「来月から在宅で」の通達まで約2日、そして「来月」まで10日を切っているというムチャクチャな状況(でもフリーランスあるある)とはいえ、落ち着いて考えてみれば、悪くない話なのだ。

・職場に着くと蛍光灯の光とひっきりなしに鳴る音(新聞社ってニュース速報が絶えず流れていて、一日中ピーピー鳴っているんです)、窓を開けていても淀んだ空気で、到着後30分もすれば頭痛と咳がとまらない状況が続いていた
・通勤が行きも帰りも超満員で、とりわけ帰りは頭痛と咳を抱えながら乗っているのがきつかった
そもそも以前から在宅に切り替えたいと申し出ていたのを、直属の上司に断られていた
(今回通達をしてきたのはもっと上の人)

 など、在宅を断るメリットが見つからないといっても過言ではない。

 実際、職場で人間関係やら仕事そのものやらのストレスがあったかというとそうでもないし、むしろ快適に仕事をしていたつもりだったのだが、それでも「来月から行かなくていいのかー」と思いながら目覚めた昨日の朝は、正直、めちゃくちゃ気分が爽快だった。

 主に身体的ストレスだったとはいえ、やはりサインは無視できないものだね。

社会人一年目の私へ。自分の仕事は自分で守れ

 長いこと働いて、もっとも安定して見えた取引先。
 一方で、これまで時折「やりがい搾取」のようなことを仕掛けてくる体質に、不信感があったのもまた事実。
 それでもするずるとぬるま湯から出ようとしなかった自分の煮え切らなさにとって、冷水というか、熱湯というか、とにかく今回のことはちょうど良いきっかけだったかもしれない。(それこそ、やりがい搾取を感じながらも居心地がよくて居続けてしまった感はある)
 茹でガエルになるまえでよかった、というべきか。

 ともかく社会人(フリーランス)一年目の私よ、リスク管理引き際を見誤ることなかれ、です。
 正直、こうなる前に兆候はあったし、もう少し打てた手もあったとは思う。

 そして、まさにそんな通達がなされた当日が、 #note勉強会 その日でもあった……。
 なのでそういった自分の状況も含め、味わい深い勉強会となったのも事実なのでした。
 この勉強会については、また次回に。

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