【昭和歌謡名曲集19】きょうだい心中 山崎ハコ
元は民謡だったようである。最初に知ったのは、中上健次の「枯木灘」。路地の盆踊りで老婆が歌うというシチュエーションだった。歌詞が圧倒的で、小説の内容ともリンクして、なんとしても実際の歌が聞きたいと思った。
ある日、深夜放送を聞いていると、山崎ハコの歌声が流れた。驚いた。「きょうだい心中」、あの歌だ。歌詞の一部は「枯木灘」とは違うが、重なる部分が殆どで、震えた。
民謡をフォーク系の人が歌うのは、赤い鳥の「五木の子守唄」が有名で、これはこれで大変よろしいが、山崎ハコの「きょうだい心