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~ハムスターぐらし~ 飼い主のつぶや記.。oO スノー王子2回目のお見合い。夫カップリングへの熱い思い…妄想ベビハム。


2020年〇月〇日の記

私はパールちゃんの時もあまり気乗りしなかったけど、これは夫の始めた「ハムスターぐらし」だから、まずは彼の白ハムカップルへの願望を果たしてあげなければ、と思ってた。

その日の夫はドキドキワクワクしながら、スノーくんに激励の言葉をかけたりして、「その時」を期待と熱意をもって待っていた。
彼の脳裏にはもう、白ハム夫婦から生まれてきた、白い毛の可愛い子ハムたちがわちゃわちゃしてる、そんなシーンが浮かんでるに違いない。
ルビーちゃんは何も知らず何も気にぜずマイペース、今日も元気にあちらこちら気ままに走りまわっている。

1週間前からガラス越しに2匹を近づけて対面させたりして、2匹はお互いをもう知っていると思われる。意識してるかどうかは知からないが、いよいよ今日お見合いを始める時間がやって来た。
夫が(スノー君のセコンドで)固唾を飲んで見つめる、小さめのケージが置かれたハムランスペース(ロープ付きのマット)に、私(レフリー)は2匹をそっと放した。(カーン!…とゴングが鳴るよな感じ)
さて、結果はどうなるか…私達は見守るしかない。

以前のパールちゃんはお嬢様で大人しく怖がりで…ということだったが、今回のこのルビーちゃんは大変おてんばで強気なレディである。小さいのにスノー君にひけをとらない活発さ。「ジャンガリアン?私の相手じゃないわ」くらいな、キャンベルっぷりを発揮している。
そんなことは知らないスノー君。彼はいつも気になる対象には、臆することなく真っ直ぐ向かってゆくハムである。人間に対してもそうで、それがスノー君の良いところなのだ。

スノー君がまずルビーちゃんに近付いていく。すると、最初は2匹は顔を見合わせ、そのうち顔をすり寄せたり、お互いのまわりを回って匂いをクンクンを嗅ぎ合っている。あら、案外いけるかも?お似合いの白ハムカップルの誕生なるか!と、夫も私も、身を乗り出していた。

しかし。スノー君がルビーちゃんを後ろからハグして、スノー君の必殺技・愛情表現の『甘噛み』をしたあたりで、ルビーちゃんは「それじゃあ、私もお返し~!」とばかりに、スノー君を噛み返したのである。そのまま2匹が団子みたいに丸まり固まってるのを見て、仰天する夫と私。さながら、矢吹ジョーと力石徹のクロスカウンター状態。(昭和の人なら、分かるよね。)

私は慌てて2匹を引き離し、スノー君をそこから退場させることにした。
私の手に乗ったスノー君、舞台が終わりゴンドラで去りゆくスターみたいに(そう、彼は韓流のつり目でなかなか男前だ)、ルビーちゃんに背を向けながら天空へと運ばれていく。まぁ彼も女子からチューでなくガブリ!はビックリだったことだろう。
ルビーちゃんはというと、スノー君を「お疲れさま~!」みたいに見送ると、ハムランをチョロチョロ動きまわり、何事もなかったように回し車を回し始める。恐るべし、キャンベル・レディよ。

引き上げられるスノー君へ手を振っていそうなルビーちゃん。

スノー君もガッカリしたかもしれないが、 それよりガッカリしてたのは、夫であることは言うまでもなかろう。 夫はスノー 君がメス2匹にフラれて可哀想そうと思っていて「せっかく韓国から来たのにお嫁さんもいないまま、スノー君は一生独身で生きてゆくんだ。」といった調子。そして、スノー 君におやつをあげながら元気出してねと、今度は慰めている。
なに、スノー君にはそんなこともう忘れて、美味いおやつを食べ、ゆっくり寛いでるよ。スノー君も変なミッションを与えられ、そのプレッシャーから解放されて、晴れ晴れしてるのかも。そういった意味では、白ハムトリオたちに平穏が戻って来たとも言えるかもしれない。

私は正直とてもホッとしていた。これで一段落、日常のハムぐらしに元通り。 夫は今回限りでスノー 君にお見合いさせる話は、もう言わない約束だった。 それでいい、うちにあったスタイルで良いと思う。
もちろん私も、我が家で出会ったハム同士がつがいになり、子供たちが生まれたら、感動的で素晴らしいと思う。ハム友から「うちのハムが子供を産んだのよ~」なんて話を聞いた時は、確かに羨ましかった。
しかし当然メスハムが妊娠したら、 その後はメスハムと子供は無事出産するか…生まれたら、その後は母ハムとしてきちんと子育てするか…その後は子ハムが親離れ期になったら…など、おそらく数ヶ月ずっと、そのハム親子らの様子を案じつつ、これまで以上に目が離せなくなる。
他の4ハムたちもいる中で滞りなく、ハム親子もしっかりケアしてあげられるだろうか?いざと言う時は会社を休むこともあるからねと、夫に断りも入れていた。しかし、私自身も経験がないことより、もし私がハム親子にうまく対処できないことで、大事な命をひとつでも落とすようなことがあったらと考えると、やはり不安だったのだ。

私は幾つもその系のサイトで、妊娠防止せずに生まれてしまった子ハムらの飼育に苦労する飼い主らが、援助を乞うようなコメントで里親募集を掲載した「ハムスター譲ります」の案件が山のようにあるのを見て、ちょっとショックで暗い気持ちになったことがあった。ペットショップでのハムスター売れ残り問題だけでなく、こういったこともあるのかと。
だから無理にカップリングしなくても、自分たちで増やすことをあえてせず、こういったところからお迎えしたら、とても良い事なのではないだろうか。
捨てハムなんて許せないことをする輩もいる中、その方がずっと必要性が高くて、本当にハムたちにとって役に立てるんじゃないかと思う。

そうこうして、カップリングのことも遠い昔となり、ほとぼりが冷めたころ、生成AI機能をパソコンに有料インストールしたよという夫。
これが素晴らしい能力を駆使して、こちらがリクエストしたハムスターの絵を描いてくれるならば。
私はAIに『スノー君とパールちゃんの赤ちゃん』と『スノー君とルビーちゃんの赤ちゃん』を頼んで作成してもらった。

『スノー君とパールちゃんの赤ちゃん』
『スノー君とルビーちゃんの赤ちゃん』

さっそく夫に見せると「きゃ~、可愛い~!」(男?)と叫んで、流れ落ちそうなタレ目をほころばせ、大喜びしていた。
その様子を見ながら、これで少しでも、夫の白ハムたちへの思いが果たされてくれたらと良いかなと、私は思っていた。

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🐹これからハムスターを飼おうとしてる皆さんへ🐹
★ハムちゃんは小さくて可愛いいけど、ぬいぐるみやオモチャじゃないよ。れっきとした皆さんの家族の一員としてお迎えしてあげてね。
★お子様だけではお世話は難しいよ。餌代だけでなく、生活用品とか、時には医療費も必要だから、必ず大人の協力が必要だよ。
★ハムスターは普通のネズミとも違うんだよ。砂漠のある外国からきた日本の気候には適さない、とても繊細な哺乳類だから、飼う前には必ず飼育のお勉強が必要だよ。
★ハムスターは親離れした時からは、基本的には単独飼育だよ。多頭飼いは縄張り本能が出てくると命がけのケンカになるし、メスとオスが一緒にいると飼い切れないくらい子供を産むよ。
★ストレスにも弱いから、ハムちゃんを長時間さわってはダメだよ。
★ハムちゃんと遊べるのは夜だよ。ハムスターも睡眠は大事だから、昼間はしっかりと良く寝かせてあげてね。
★出来る範囲で、ハムちゃんの本来の習慣や本能に寄り添うように、ハムちゃん自身のペースに合わせて、ふれあい遊んであけたら喜ぶよ。
★ハムちゃんはとてもキレイ好きだから、お掃除はきちんとしてあげてね。日中は避けて、夜の時間帯にしてあげてね。
★一年中24時間エアコンなどでの温度調整が必要だよ、その電気代は節約しないでね。
★ハムスターの1日は人間の1週間くらいに値するよ。だから、少しでも様子がおかしい時は迷わず獣医さんへ連れてってあげて。一時間でも早い、早期発見・早期治療が大事だよ。
★ハムスターは病気を隠して元気に振る舞う動物だよ。だから、毎日よく観察して、気が付いたら直ぐ対処してあげて。そうしないと、明日にはもうお空に行ってしまうかもしれないんだよ。
★ハムちゃんの寿命は平均2~3年と短いよ。動画でバズらせようとして、あまり無理なことをさせないでね。限られたその時間、ハムちゃん自身が望むことを尊重してあげて。
★ハムちゃんは飼われた時から、その飼い主さんに全ハム生を預けるんだよ。ハムちゃんにはあなたしか頼れるお友達がいないよ。そのハムライフを大切にしてあげてね。
🌸🌸🌸最後にもうひとつお願い🌸🌸🌸
もしハムスターを探してペットショップに行く前には、是非こちらからのハムちゃんのお迎えも一度、ご検討をよろしくお願い致します(m..)m✧✧✧良きご縁がありますように。
【一般社団法人ハムメディア】
https://ham-media.net/
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