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~ハムスターぐらし~ 飼い主のつぶや記.。oO いとおしい保護ハムのメディくん

2021年〇月〇日

人に人相があるように、ハムスターにもその生き様を表してるかのようなハム相があるように思う。
そんな中で今回はメディ君のことについて話したい。

この子はいわゆる保護ハムスターで、長い間ずっと苦難を強いられた環境で生きてる中に救済され、巡り巡って我が家にやってきた子である。
そんな彼なのに、どこまでも優しく可愛らしい表情を見せてくれ、性格も出過ぎず控えめ、素直で健気。
ハムランで楽しそうに遊んでても、人間が嫌いではない様子の彼は、私の気配を感じるとこちらに顔を向けてやってきて、手を延ばせば喜んで乗って来ては、嬉しそうにのしのしと腕や肩に登ってくる。
そんなメディくんと過ごしてると、彼の包容力ある癒しパワーが、私まで穏やかな気持ちにさせてくれるから、すごいハムくんなのである。
メディくんを前にして、自分に足りなくなっている大事な何かをハタと思い起こさせられることもあったり、それくらいのピュアなエネルギーが、彼からは伝わってくる。

彼は多頭飼育崩壊の現場から保護されたのだか、その時点では年齢も不詳。たぶんもう、シニア期に入っていると思われる。
もしかしたら、前の住みかで、メディくん自らの子供も沢山生まれていたかもしれないし、メディ君自身も、そんな環境から生まれ育った子だったのかもしれない。
狭い身動きも不自由なケージの中に、60匹以上もいたという仲間たちと一緒に押し込まれ、劣悪極まりない状況下で飼われてたらしい。
ゆえに、家族や兄弟との近親同士からの出産も多くあったと見られている。
実はメディ君のどちらかの手の中指が短かいので、そういった原因の奇形もあったかもしれない。

一体、このような虐待としか言いようがない多頭飼育をしていたのは何故なのか?決して避妊ミスなどとは思えない、壮絶な状態である。
その犯罪的な飼い主は、何の断りも前触れもなく、このハムスター達がひしめき合っているケージごと、自分の知人宅に黙って遺棄して、自分はそのまま姿を眩まし連絡も不通、行方知れずという。
その被害者とも言える、ハムたちのケージを置き去りにされたご家族は真逆であり、極めて善良な方々だった事が幸いし、この子たちをむげに保健所などに預けることもせず、慣れないながら自力でハムたちの救助にあたった。
保護団体の援助をうけながら、長い時間と多くのエネルギーを費やし、ハムたちをそうして守りながら、多くの里親さんへ渡していった。
そのご家族自身もその後も、ハム飼育の勉強をして5匹以上のハムたちの飼育を引き受けたというから、素晴らしい動物愛である。
そのおかげで、私たちもメディくんと巡り合うことが出来た。
それはちょうど2匹のキンクマ達が我が家にきて、数ヶ月たった頃だったろうか。『緊急』と見出しのあるハムスターの里親募集を見た私が夫に頼んで(いつもとは反対の構図)、一緒に現地に行ってメディくんを見た時、この子をうちに連れて帰ろうと決めた。

お休み前にお薬をぬる夫とメディくん

本来は彼の自慢のキレイな白い中長毛は、うちに来た時には彼の身体の30%くらい剥げていたが、ダニの駆除措置は譲渡時には済んでいて、皮膚に赤みこそあれ、獣医さんに再診してもらった時点では、痒みはさほどないだろうということだった。
夫が珍しく、メディくんが来てから動物用の抗菌+炎症を抑えるクリームを数日おきに塗ってあげたりして、夫にしてはいつになく、かいがいしく自らハムを世話するシーンが見られた。メディくんはこんな時も嫌がらずに、大人しく措置を受けているような穏やかな子だから、夫もメディくんを愛しく何かしてやりたいと感じていたのだろう。

彼の大きな脱毛・ハゲがだんだんと回復したのは、そんなケアも功を奏したろうけれど、何より彼の生活環境がより行動が制限なく自由になり、エサをひとりで邪魔されずにゆっくり食べれたり、ケージが常に掃除され清潔になり、いつでも身体を休められる快適な場所に過ごせるようになったこともあったと思う。
これは人間と同じで、健康と幸せの度合いは比例すると思う。ストレスも心配もなく暮らせて、日々の基本生活が安定していることも。こんな小さな哺乳類でも、この重要性は通ずるのだ。これがまさに今いわれている、動物保護や動物愛護をさらに越えた、『動物福祉』ということだろうか。

こういう無抵抗な動物を虐待したり、金儲けのために増やす悪徳なブリーダーは話しにならないし、「人」として資格がないと思う。
しかしいずれにせよ、この子達は通常ペットショップから買われた時から、その飼い主の意のままに一生を終えることになる運命だ。
彼らには選択肢がなく、それでも彼らなりに、その飼い主から与えられた環境に自分たちを適応させ、一生懸命に生きていこうと頑張ってる。
そんな彼らの忍耐や努力の中にあっても、私たち人間は彼らから、喜びや癒しを与えて貰っているのだ。

だから、安く買った命という出会いであろうが、乱暴に扱うことなく、健康なうちにできる限り、ストレスの少ない幸せな状態で過ごさせてあげたいと思う。
彼らが病気や老い、何かしら体調の変化において、例えもう私たちに喜びや癒しを与えてられなくなった時も、そんな彼らの生涯の責任を喜んで取ることこそ、飼い主のすべき最大の彼らへのお返しだ。
それはハムスターに限らず、家族に迎えたどんな生き物にも飼い主がすべき当然の責務で、そこで『愛護法』があるかないかなんて、本来は関係ない。それが『ペット』というものだし、『飼い主』というもの。
そのペットである動物と人間とでは、そこにどんな違いや隔たりがあるのか?動物たちは口が聞けないが、人間が自分だったらそうだったらして欲しいと望むことと、彼らは違っているだろうか?

ボロボロなお耳も、君の気高さの証だよ!

そして。
ペットショップから買ったり、自宅で可愛いからと増やしたりしない選択肢…こういった幸せになるのをどこかで待っている、メディくんのようなハムちゃんを里親でお迎えすることを、私はおすすめしたい。
そうしたら、ブリーダーが需要に対し、あり余るほどハムスターに出産させたり、ペットショップで悲しい「売れ残りハムスター」を増やすことも減るかもしれない。
寿命も短く環境の変化に弱く、自力ではもう生きられない小さな命を不必要に増やしては、行き場がなくなると乱雑に扱ったり辛い目に合わせたりすることに繋がるシステムは、もう続けてはいけない。
これが犬や猫と変わらずに当たり前の考え方になり、小さくて人目につかず、自ら声もあげれない小動物達にも、生き物としてより正当な権利が与えられますように。

メディくんとゴールの赤ちゃん!

こちら⬆️はおまけ。
これはまた私達の妄想ベビハム、AIが産み出してくれたメディくんとゴールの子ハムたち♡
メディ君の中長毛と、ゴールのトリコロールが引き継がれた、優しくて運動神経抜群な子達…であろうかと。
意外だけど意外にお似合い、最強&最高カップルかもしれない φ(•ᴗ•๑)

オスみたいに勇ましいけど、お顔は可愛いゴール💖

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🐹これからハムスターを飼おうとしてる皆さんへ🐹

★ハムちゃんは小さくて可愛いいけど、ぬいぐるみやオモチャじゃないよ。れっきとした皆さんの家族の一員としてお迎えしてあげてね。

★お子様だけではお世話は難しいよ。餌代だけでなく、生活用品とか、時には医療費も必要だから、必ず大人の協力が必要だよ。

★ハムスターは普通のネズミとも違うんだよ。砂漠のある外国からきた日本の気候には適さない、とても繊細な哺乳類だから、飼う前には必ず飼育のお勉強が必要だよ。

★ハムスターは親離れした時からは、基本的には単独飼育だよ。多頭飼いは縄張り本能が出てくると命がけのケンカになるし、メスとオスが一緒にいると飼い切れないくらい子供を産むよ。

★ストレスにも弱いから、ハムちゃんを長時間さわってはダメだよ。

★ハムちゃんと遊べるのは夜だよ。ハムスターも睡眠は大事だから、昼間はしっかりと良く寝かせてあげてね。

★出来る範囲で、ハムちゃんの本来の習慣や本能に寄り添うように、ハムちゃん自身のペースに合わせて、ふれあい遊んであけたら喜ぶよ。

★ハムちゃんはとてもキレイ好きだから、お掃除はきちんとしてあげてね。日中は避けて、夜の時間帯にしてあげてね。

★一年中24時間エアコンなどでの温度調整が必要だよ、その電気代は節約しないでね。

★ハムスターの1日は人間の1週間くらいに値するよ。だから、少しでも様子がおかしい時は迷わず獣医さんへ連れてってあげて。一時間でも早い、早期発見・早期治療が大事だよ。

★ハムスターは病気を隠して元気に振る舞う動物だよ。だから、毎日よく観察して、気が付いたら直ぐ対処してあげて。そうしないと、明日にはもうお空に行ってしまうかもしれないんだよ。

★ハムちゃんの寿命は平均2~3年と短いよ。動画でバズらせようとして、あまり無理なことをさせないでね。限られたその時間、ハムちゃん自身が望むことを尊重してあげて。

★ハムちゃんは飼われた時から、その飼い主さんに全ハム生を預けるんだよ。ハムちゃんにはあなたしか頼れるお友達がいないよ。そのハムライフを大切にしてあげてね。

🌸🌸🌸最後にもうひとつお願い🌸🌸🌸

もしハムスターを探してペットショップに行く前には、是非こちらからのハムちゃんのお迎えも一度、ご検討をよろしくお願い致します(m..)m✧✧✧良きご縁がありますように。

【一般社団法人ハムメディア】

https://ham-media.net/

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