イエス様 マリア様 ヨセフ様 インドのお葬式

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0BX3YQHS7/ref=atv_dp_share_cu_r

タイトルからキリスト教の映画なんだろうなと思ったが、インド映画とは思わなかった。
父親に「豪華な葬式をして欲しい」と頼まれた主人公イーシ。
その直後、父親は家で急死。
突然すぎる死に大混乱の家族。主人公の住む村は特別なところが何もない小さな村。
父親の死を引き金に村の人間関係も揺らぐ。
さらに家での突然死ということで警察まで来てしまう。
遺言通りに豪華な葬式にしようとするが、なんだかんだで神父様をぶん殴ってしまうイーシ。
もう無理。イーシは自らツルハシをとって父親を埋葬しようとするもどしゃぶりの雨は降るわなんわで大変な事態に。
別にコメディではないのだが、人間が真剣に動くと滑稽さが漂ってしまうので笑えてしまう。
インドはヒンズー教と思われがちだが文化の交流点でもあるので様々な宗教がある。
インド、キリスト教、小さな村という我々の馴知らない世界の物語。
棺桶も用意出来ず、検死を要求されたことで激怒して神父を殴り葬式を拒否れた主人公。
粗末で小さな木の枝の十字架と雨に濡れ泣き崩れる主人公。
何一つ上手くいかなったが、救いがない訳ではない。

雨上がりの海岸に壊れた船とヤギの遺体。
聖職者と東方の三賢人を思わせる4人が並び、二艘の船を迎える。
これ、多分「父親の魂は救われた」という描写なんだろうね。
イーシの頑張りは神に通じたということで無駄ではなかったのよ。

俺は、そこまでキリスト教に詳しくないので、深いところまではわからなかったけど、こういう部分は映像の力は強いなと。
イーシ、誰も見てないけど神様はわかってくれたよ。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?