蘇る職場での嫌な記憶を書き出してみる

私はよく物静かでおとなしい人と言われるけど、私からするとみんなよく話すことがあるなって思っていた。
毎日ランチを一緒に食べている同僚って、毎日どんなこと話しているんだろう。
毎日一人でご飯を食べる私は不思議な存在だったんだろうな。

子供の成長を見せたいといって定期的に連れてくる同僚、手作りのお菓子を作ってみんなに振る舞う同僚。自分はみんなに受け入れられているという自信がうらやましかった。

普段悪口を言っているのに飲み会に誘ってくるのが理解できなかった。嫌いなのに話しかけてくるのなんでだろう・・。飲み会を断れば、コミュニケーションは大事だと説教されて、飲みに行けば行ったで無視されて。その場にいない人の悪口を言い始め、それに同調しないと空気読めないとまた嫌われる。
さんざん悪口言っていたのに、次の日にはなにもなかったように仲良さそうに話してるのをみるとゾッとする。
普通の人ってそういうのなんとも思わないのかな。
思っていても表にはださないだけなのか。

私は仕事をモクモクとこなし、定時に帰っていた。ずっとお喋りしている同僚に、「あいついつも定時で帰る。きっと簡単な仕事しか割り振られてないんだよ」と悪口を言われていた。
みんなが残業しているなら、足並みをそろえて残業するべきなんだろうけど、勤務時間中モクモクと仕事をしている私がずっとお喋りしている人たちに合わせて時間を犠牲にしなきゃいけないってすごい理不尽で納得いかなかった。


同僚に仕事はできるけど少し変わった女性がいた。今思えば彼女はASDだったんじゃないかと思う。少しずつなんとなく同僚達が彼女へきつくあたるようになっていった。あの人になら多少キツく言ってもいいだろという悪い空気が漂い、最終的に彼女は鬱で休職し、一度復帰したけど良くならず退職することになった。
彼女が去ってから、余計なお世話だけど無事か気になって上司に聞いてみたら、「あぁ~、あの人は生きてるかね?もうこの世にいないかもね」とサラッと言われてショックだった。
きつくあたっていた同僚達は「なんで鬱になったんだろね~。嫌なことでもあったのかな~。」くらいの気持ちで、きつくあたっていたという自覚がないようだった。面倒な人が辞めてくれてラッキーという感じすらあった。
集団心理って怖い。人って怖い。
鬱になるほど頑張っていたのに、切ない気持ちになる。


もう何年も前のことなのに、今目の前で嫌なことを言われているような、嫌な場面に立ち会っているような感覚になって辛い。
ASDは脳の構造上嫌な記憶が定着しやすくフラッシュバックしやすいらしいとわかっているけどやはり辛くなる。
気分を変えたいけど、鬱っぽくて何も手につかない。雨だからかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?