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死なないで。生きてるだけでいいから。

9月に入ると中高生の自殺者が増えるとはじめて知った。
自殺者を減らしたいと考えているのに知らなかったなんて勉強不足だ。

私の背中には大きなボルトが2本入っている。
それがないと私の腰から下の神経は死んでいただろう。
両足のかかとは粉砕骨折して、もう元の形に戻すことは出来ない。
骨盤も原型をとどめない状態で粉砕し、今は手術とリハビリのお陰で斜めではあるが骨盤らしい形をしている。

なんとなくお気づきの方もいらっしゃるだろうが、私は2012年5月23日に、団地の5階から飛び降り自殺を図った。
病院に運ばれた時には血圧が上が40まで下がっていたと後から聞かされた。
骨盤骨折が酷く、骨盤からの出血が大量で、本当にあと数分運ばれるのが遅れていれば助からなかっただろうと言われたそうだ。

半年間の入院で泣き叫ぶほどのリハビリを頑張ったが、私は身体障害者になった。

こうなって私ははじめて、“ただ生きている“ということが、どれだけ幸せなことなのかが分かった。

私が飛び降りた時、周りの人には一切何も言わずに行動に起こした。本気だったから。止められたくなかったから。

だからね、「死にたい」って誰かに言えるうちは、それは「生きたい」ってことなんだよ。
辛いことからは逃げていい。
今は助けてくれる専門の機関や相談にのってくれるセンターとかもたくさんあるから。

みんなと同じである必要なんてない。
みんな違うから世界は楽しいんだよ。

私は本当に死にそうになってようやくその事に気付けたから。だから、誰かがそうなる前にこのことを伝えたいんだ。
自分が変えたい!って気持ちがあれば、いくらでも世界は拡がるんだよ。

死は美しいものなんかじゃないよ。
周りを自分が思ってる以上に悲しませるんだよ。

一度こんな酷い状態になった私でも、また前を向いて歩こうと思えるようになったから、大丈夫!

逃げてもいい。だから生きて!
弱くてもいい。誰かに助けを求めて!

自殺は簡単じゃないよ。私みたいに失敗したら、こんな体になっちゃうんだよ。
人の寿命は生まれた時から決まってるの。
だから私はまだ早いですよーってこちらに帰されたのだと思う。

私はもう、走れない。
でもそんなの悲しくない。
だって生きてるから。
病気だってまだ完治してない。
でも悲観してない。
だって生きてるから。

生きていれば、無限の可能性が自分にはあるんだよ。

大丈夫。あなたはまだ、大丈夫だよ。私が証明する!


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