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舞日記六から十まで

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花女舞を舞う日々の記憶 「舞日記」  六から十まで まとめて お読みいただけますなら コチラを どうぞ。
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記事一覧

舞日記六 「天は観ている」

舞日記六 「天は観ている」

先日 舞を観に来てくださった方と
再開する機会に恵まれました。

その方は 芸術全般に造詣が深く 特に舞踊に関しては 
ご自身もフラメンコを学ばれていたとのこと。

楽しく お話している際に

「ワタシごときでも舞える のですから
舞は どなたでも 舞っていただける 
ということを お伝えしたくて・・。」

と つい 申し上げてしまいました。

でも それは けして 
謙遜でもなんでもなくて。

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舞日記七 「言葉の響きで舞う」

舞日記七 「言葉の響きで舞う」

舞うことは 謡(ウタ)と関わりが深いと知って
歌詞のある楽曲で舞う場合 言葉の意味だけでなく 
その響きにも 注意を 払うようになりました。

やがて「言葉の響き」を表現した
「舞の振り」が 産まれました。

母音と子音あわせて48音の響き舞
「花女舞(ハナメマイ)」 の 誕生です。

その「舞振り」を 記録しておこうと
スマホで パパッと 録画したところ

「ヒカリ」の「ヒ」の「舞の振り」のとき

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舞日記八 「真実はひとつじゃない」

舞日記八 「真実はひとつじゃない」

ドローイングクラスに通っていたことがあります。
友人に進められ ハマッてしまったのですが

オーガナイズしている画家さんも
集まっているアーテイストさん達も 
とても 素敵な方々でした。

通い続けた イチバンの収穫は 色んな角度から 
対象を観る習慣が ついたことです。

スープ皿ひとつとっても 上から観れば「丸い」形が 
横から観ると「違う」形です。

同じスープ皿で あることには 変わりなく

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舞日記九 「オワリとハジマリ」

舞日記九 「オワリとハジマリ」

久しぶりに 中田島砂丘へ行きました。
去年の秋以来だから 半年ぶりです。

砂丘や砂浜は 裸足で歩くのですが 
なんだか 前の砂丘と 違って

なんだか荒れている?感じが・・・

以前のような自然のパワーを感じられず
まるで 人口的な砂場を歩いているかのよう。

「砂が 減っているのです。」

砂丘が砂丘でなくなることをテーマに
写真を撮り続けていらっしゃる

砂丘フォトグラファー コージ・キシタ

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舞日記十 「連鶴扇」

舞日記十 「連鶴扇」

「扇」は舞人にとって「魂」と いわれるくらい
大事なものです。

その むかし 身分の差から今のように
「自由」では なかった時代にもかかわらず

どんなに位の高い御方の前であっても
「扇」を持って舞うモノは 何を 舞っても
「よし」という「自由」を 与えられていました。

以前 日本舞踊の先生から そんな風に お聴きして 
心が 震えるような 何とも言いがたい心地がしました。

そんな大切な「扇

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