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本当の健康について考える(その1)虫歯から見える、生物学的に間違っている現代の食事かな。

「本当の健康とは、感染症に罹らない、罹っても直ぐに治る免疫力を持ち、口腔内環境が良くて、90歳になっても認知機能が正常で、薬を飲まず、死ぬその日まで頭も身体も健康でいられる状況」


<ここから本題です>
野生動物には虫歯は無い。
イヤ、本当は有るかも知れないが、もし虫歯になったら、彼らは食事が出来なくなる。
だから、とっても気を付けるはずだ。

野生動物には歯周病は無い。
イヤ、本当は少しは有るのかも知れないが、もし、歯周病になって歯が抜けたら、やっぱり食事が出来なくなる。
だから、歯周病にならないように精進をするに違いない。


つまりだ、虫歯や歯周病になるような食事をしていたら、そもそもその食事の内容が間違っていることになる。なぜならば、食事が出来なければその種族は滅んだに違い無いからである。
虫歯になるような食事は、種の繁栄には向いていないことになる。
虫歯になるような食事は、生物学的に間違った食事と言えるのだ。


ではでは、人間はどうだ?
人類代表でオレの話をしよう。
オレは子どものころには虫歯で苦しんだ記憶がある。
昭和34年(1959年)生まれのオレは、田舎に住んでいたので、歯医者までは、母親に連れられてバスで1時間ほど行かなければならなかった。
多分その頃、歯医者は軒数も少なく希少な存在だった。
例の嫌な機械音と、歯を削る痛さはとても苦手だった。臭いも嫌いだ。
オレを引き合いに出すまでも無く、世の中には歯医者の世話になっている人は多いはずだ。
2023年現在、コンビニの件数よりも歯科医院の軒数の方が多いらしいではないか!

という事はだ、我々の食べているものは生物学的に間違っていることになる!
歯医者が無ければ、繁殖が出来ない!
人類の繁栄は歯医者に依存していることになる!
人類は自らが好んで食べている食事で、歯が抜けて、繁殖年齢に達するまでに餓死をするのだ。
これで良いのか?!


現在63歳のオレだが、これまで自覚しているだけで3回死んでいてもおかしくはない。と言うか、医学のお陰で命が3回救われた。
その1回目が虫歯による餓死だ。
歯が痛いと食事が不味いし、喉を通らない。
歯科技術で4歳の命を救ってもらった。2回目は抗生物質に感染症から救ってもらい、3回目は26歳で、痔で失血死するところを救ってもらった。内痔核だった。
3回目が結婚前だったから、繁殖前に3回死んだことになる。

話しを虫歯に戻そう。
つまり何が言いたいかと言えば、今の食事は間違っているのではないか?と言う投げかけである。

http://koushikai-jp.org/

1930年代に書かれた「食生活と身体の退化(W.A.PRICE著)」には、かなりのヒントを頂いた。
アメリカの歯科医師であったプライス(PRICE)先生は当時、虫歯の無い未開の民族を訪ねて世界中を巡った。そうして分かったことが、どの未開民族もほとんど虫歯が無いという事であった。しかし、彼らに文明が近づいてきて、パンとジャムが生活に入り込むことで、瞬く間に虫歯、歯周病が拡がって行った。それだけでなく、結核も拡散した。虫歯になるような食事では、体格が不完全となり、次世代の子どもも骨格が弱々しくなり、更に生殖能力が落ちるという。
正に、現在の社会と同じことが起きたというのだ。

1933年9月21日結核にて没する

ここで少し「結核」に触れて見たい。
結核は「結核菌による感染症」で、結核菌は「細胞内感染」をする。
ざ~~~っと書くが、感染症に対応するには免疫と言うシステムが必要となる。
免疫には大まかに2種類あって、「液性免疫と細胞性免疫」と呼ばれている(他に「自然免疫と獲得免疫」「局所免疫と全身免疫」などの分け方も有る)。
液性免疫は文字通り、液性=血液中で働く免疫で、代表格はIgGとかIgAとか言われる抗体である。液性なので、細胞の中に入ることが出来ない為に、結核菌やサルモネラ、多くの病原性ウィルスのような「細胞内感染」をする病原体には能力を発揮することが出来ない。
そこで活躍をするのが「細胞性免疫」と言うシステムである。
細胞性免疫では、病原体を感染細胞ごと殺してしまう。
細胞性免疫は持続性の感染を許さないので、最強の免疫システムと言われている。
つまり、細胞性免疫が正常ならば結核と言う感染症は、自然に治癒するか、そもそも結核には罹らないことになる。
逆に言えば、結核に侵されたという事は、免疫力が落ちていたことになる。



なぜ虫歯が出来るのか?
ここが重要なポイントだ。
つまり、食事によって唾液が酸性になる時間帯が長ければ虫歯になり易い。逆に、アルカリ性の唾液を出す時間帯が長いような食事と体質になっていれば、虫歯になりにくいし、虫歯になっても勝手に治る状態となる。虫歯になっても治ることを「再石灰化」と言う。
未開の民族で、伝統的な食事をしている人々は、それぞれ食べているものが全く異なるけれども、等しく虫歯にはなっていなかったという訳である。
対して、パンとジャムの生活では酷い虫歯と歯周病の痛みに苦しむことになり、疲れが取れず、朝に起きることが出来なくなっていった。

では、アルカリ性唾液を出すにはどうしたら良いか?
次回に続く

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