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誰かの居場所を作りたい

私は将来、誰かにとって居場所になるような「居場所カフェ」を作りたい。

居場所カフェの存在を知るきっかけになったのは、高校時代に子ども食堂のボランティアを体験したこと、そして大学時代にアパートの一室を借りて誰でも自由に過ごすことにできるカフェを見つけたことが始まりである。

発達障害を持っている私は幼いころから周囲から浮いた人生を歩んでいた。
独特の感性や世界観を持っており、思いついた時にはその行動を取ってしまうことで、大人から「問題児」、そして周りから「変なやつ」というレッテルを貼られた。
もちろんそんな人間がいること自体、周りの人間は異質だと思い、当然排除をしようとする。
そんなこともあり、私は保育園時代から中学時代にいじめに遭い、その後もいじめではないが、人間関係に悩まされることは数知れずあった。

当然そんな人生を送っている中で常にギリギリの道で生きてきた。
周囲の人間信用することができない、もしくは相談をしても適切な対応をしてもらえないことから、一人で抱え込むようになったし、「全て自分が悪い」と思い込んで自傷行為に走るまで悪化してしまった。

今思えば、私は幼いころから自分の特性を受け入れてくれる人、そしてここにいても良いという「居場所」に出会えなかったから、自分のことを大事にしようとしない大人になってしまったと考えている。
それと同時に、私のありのままの姿を受け入れてくれる居場所が欲しかった。

そんな私の転機が訪れたのは、まず高校時代に子ども食堂の存在を知ったことによるものだった。
丁度高校に入ってしばらく経ってから「子ども食堂」の存在が認知され始め、ニュースや新聞でも話題になっていた。
当時の私は何故かそれに強い関心を抱き、地元の子ども食堂を見つけては、ボランティアとして活動をすることを決心した。

子ども食堂のボランティアをして驚いたのは、まず違う年齢の方々が仲良く遊んだり、自由に過ごす時間があることであった。
私の知っているものは、同学年と過ごし教師から活動を促されるものばかりであったため、年齢も性別も環境も違う人が集まって、自由に活動していることが新鮮だった。
そしてどの子も生き生きと自分らしくしており、周りもそれを容認する環境だった。
ボランティアで参加していた私ですら、自分がその場にいても良いと認められているような温かい気持ちになった。
この時に、居場所づくりについて関心を持ち、いろんな記事や活動を調べる日々が始まった。

時は流れ私は大学生になり、障害を持つ方のサポートをするアルバイトをしていた。
その日は、対象者さんの行きつけのカフェに行くことになっており、そこが私の人生を大きく変えるきっかけにもなった。
なんとそのカフェはアパートの一室を借りて、たくさん本が置いてあり、誰もが自由に過ごすことのできる場所であった。
そこにいたのは、老若男女、障害の有無を問わずに自由に過ごしている姿があった。
そこにいた対象者さんも自由に過ごして、横になったり、本を読んで実家で過ごしているようだった。
周りもそれを咎めようとはせず、むしろ障害のことを知っていて、困った時には声を掛けようとする姿勢だった。

正直この光景を見た時に、驚きを隠すことができなかった。
居場所づくりの場所にはいろんな人が来るが、障害を持っている人でもその場にいるができること、そして小さなアパート一室でも、穏やかに過ごすことができるのだと。
当時の私にとって居場所づくりは「子どものみ」を対象にしているのばかり思っており、広い場所を使わなければいけないと思ってしまっていた。
しかし、この場所を見て気が付いたのは、子どもだけではない、いろんなことを背景に抱えて生きづらさを感じている人の心のよりどころにもなるし、他の人にとって新しい価値観を学ぶきっかけになると思った。
そしてたとえ小さな場所だとしても、居場所としてそこに存在することができるのだと学ぶことができた。

私にとってこの2つの出来事がきっかけで、将来どこの誰でも心の拠り所になる「居場所カフェ」を作りたいと強く願うようになった。
私自身、社会の中ではじき出されてしまい、生きづらさを感じ続けてきた。
だが、他の誰かも「生きづらさ」をどこかに抱えて生き続けているのではないかと思う。
現にニュースでは、いろんな要因で生きづらさを抱えて生きている人の特集やニュースが多く組まれるようになってきているし、悲しい事件だって起きている。
私のためだけではなく、誰かにとって心の支えになるようなカフェを生み出したいと強く感じている。

そこで私は早速、地元の居場所づくりの講座に早速申し込みをして、この1年間はしっかり勉強をしてみることにした。
居場所のイロハについて学び、そこから将来カフェを立ち上げるための準備をたくさんしてみようと思う。


こういう居場所カフェにしてほしい、こういう活動をしてくれると良いなどのご意見があればぜひ教えてください!


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#居場所

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