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初めての一人旅で”自分”を見つけた話

マイペースで人と合わせることが苦手な私は、ある日突然遠くへ逃げようと思いついた。
もちろんいろんな人といる時間は勉強にもなるし、自分の見えないものも見える良い機会だった。
でも、それでも自分は周りと何か歯車が合わないと苦しめられることがあった。周りは個性もあり、自立しているのに私だけ何もない。ただ私は漠然と「普通」になりたかった。

気が付けば私は住んでいるところよりも遠い、一人で気兼ねなく考えることのできる大阪の新幹線チケットと旅館を予約してしまった。

そんなこともあり私は一人で大阪の地に足を踏み入れることとなった。
正直大阪に何があるのかなんて一切調べてもいないし、土地勘も全く持ってなかった。
不安はあったものの、なぜか誰にも気を遣わず自分で決めることのできることへの期待も大きかった。
GWで人も多い場所であるが、この4日間は有効に使おう、私は固い決心をした。

なんと私はこの数日間でUSJと大阪城以外の場所を一人で回ることができてしまった。
朝早く行動をし、事前予約をするようにした結果、だいぶハードスケジュールではあったものの、食べたいものも、行きたい場所も、やりたいアトラクションも体験し尽くすことができた。
私は計画性が無いと思っていたが、ノートに最低限のスケジュールのみを書き込み、自由に動けるように工夫をしていた。
こういう場では存分に発揮することができることに自分でも驚いてしまった。

そして何よりもこの旅行では、数多くの人と出会っていろんな話をした。
心優しい外国の夫婦、大道芸人の方、ノリの良い関西のお姉ちゃん、難波のおじさん、博物館のおじいさん・・・。
普段の私では絶対に発揮できないコミュニケーション能力がこのタイミングになって遺憾なく出すことができた。
話をしている中で、十人十色の人生経験の話を聞くことができて、私の知っている世界が鮮やかになった。

人とのかかわりを避けたくて一人になってきたはずなのに、こうしていろんな人と出会って、新しい人生の幅を広げる機会ができた。
きっと今までは自分の中でしか知らない人生ばかり歩み続けていたから生きることに息苦しさを感じていたのかもしれない。
今こうして知らない場所で一人旅をすることで、知らなかった世界と向き合おうともがき続けていたのだと気が付いた。

初めての一人旅をして自分の生き方を見つめ直す良いきっかけになった。
今までは「普通」でない、「個性」のないというレッテルを自分に押し付けていたが、今回の旅行で少しだけ価値観を変えてみようと思った。
いろんな人と出会ってきたが、どの人も年齢、性別、人生経験が変わっていて面白かった。
そしてどの人も私のありのままの姿を見て、話を広げてくれる優しい人たちばかりであった。
マイペースで協調性のない私でも、自由に生きていてもいいんだ。
それこそが私の「個性」であるんだと。
そして普通というものはどこにも存在しない。最低限のルールはあるものの、全員同じ人生を歩んでいるわけではないし、誰かの物差しを使って図り切れるものではない。
今の私は、私のままでいていい。誰かと比べて苦しくなる必要もないんだ。

今回の一人旅はある意味自分のありのままの力を見つける良い経験になった。
”ひとり”でいられたからこそ、自分のことを知ることができたし、周りに合わせずに自由に行動することもできた。
この度は間違いなく人生の分岐点になったと信じている。
もっといろんば場所を一人で旅をして、自分の人生と向き合えるようになりたいな。


次はどこに行こうか。


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