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子どもの「集中力」が大切と分かっていながら、ついやってしまう「集中力」をうばう親御さんの行動とは。

2005年4月23日。
ある消防署に「家が燃えている。」と通報が入った。
消防士たちは、急いで準備を整え、火事現場に向かった。
しかし、一人の消防士を悲劇がおそった。

この文章を読んだあなたは、「どのような悲劇」が消防士をおそったと想像したでしょうか。

きっと、

「大規模火災によるやけど。」
「大量にけむりを吸い込んだ。」
「建物が崩壊した。」

というような場面を想像したのではないでしょうか。


実は、彼をおそった悲劇は、この中のどれでもありません。


その悲劇とは、「消防車の急ハンドルにより、車外へ転落した。」という悲劇でした。
#いつも時間がないあなたに

実は、「消防士が転落する」というような「まさか!」の事態を引き起こす落とし穴があなたの生活の中にひそんでいるのです。

本記事では、その「落とし穴」にハマらないための方法を紹介しますので、ぜひ読んでみてくださいね。

▶日常生活にひそむ、「落とし穴」とは。

上述した消防士の話を少しだけ続けさせてください。

彼がなぜ車外へ転落したかと言うと、「シートベルトをしていなかった。」ということが分かっています。

「まさか!」と思いますよね。消防士でなくても、車に乗るときはシートベルトをつけますから。

しかし、この「当たり前」を「当たり前でなくしてしまう」のが、今回紹介する「トンネリング」なのです。

言うまでもなく、消防士の仕事は、「一早く火事の現場へかけつけ、人命を助け、火事を処理する。」ことです。

日々、これらの任務を遂行するため、様々な訓練が行われていました。当然、「1秒でも早く装備を整えて現場に到着する。」という訓練は、数えきれないほどしたことでしょう。

その訓練の成果もあり、消防士たちは、火事の通報をきっかけとして「集中力スイッチ」を入れ、現場へ向かっていました。

しかし、その「集中力」の内側に入っていなかったものが「シートベルト」だったのです。

ここから分かることは、

「『集中力』というものは限定的であり、集中している以外のものがおろそかになる。」

という特性です。

このような特性を、センディル・ムッライナタンさんらは、「トンネリング」と呼んでいます。

▶「トンネリング」の活かし方とは。

子どもさんとかかわる方々は、きっと納得していただけると思うのですが、

「子どもが『集中力』を発揮することと、大人が『やってほしい』ことが違っている。」

という状況は多々あるのではないでしょうか。

例えば、

「めちゃくちゃ『集中』して絵を描いているんだけど、机の上には、食べかけのお菓子や読みかけの本などが散乱している。」

というような状態。

そして、大人がついつい行ってしまう行動は、

「ちょっと、机の上を片付けてから絵を描きなさいよ!」

と、言う注意喚起。

しかし、声をかける前に一旦立ち止まってほしいのです。

子どもにとって一番大切なのは、言うまでもなく「集中体験」です。

「集中してとことんのめり込んでいる。」という状態にこそ価値があるのです。

では、そんな価値のある「集中状態」を邪魔するのは何でしょう。そうです、

「外部からの刺激。」

であることは、ご存じですよね。

その「集中力中断刺激」をあなたが与えてはいけません。

しかし、僕も3人の子どもの親ですから、言いたいことは分かります。

「物事には順序ってもんがあり、机の上をすっきりさせてから絵を描けばいいじゃないか。」

という気持ちも分かります。ただ、それは「大人の理由」なのですよね。

先ほど「トンネリング」をご紹介したように、

「人は何かに集中すると、その周囲のことは見えなくなってしまうもの。」

なのです。

この特性を一旦頭の隅に置き、子どもが一息ついた状態で、机の片づけをアドバイスしても遅くはないじゃないですか。

ぜひとも、子どもの頃から「集中した!」という体験をたくさん積み上げることができるよう声かけのタイミングに気を配ってあげてくださいね!

▶まとめ。

本記事では、「『集中力』こそ最大の財産!」という内容をまとめました。

子どもが「集中している状態とはどのような状態なのか。」を子どもさん自身が知っているということは、かなり大きなアドバンテージになります。

「自分は、集中できる。」という自信は、絵だけでなく「勉強」や「スポーツ」など、ありとあらゆる効率を高めることは間違いないでしょう。

あとは、親御さんのちょっとした気遣いで、「集中力」は鍛えられるのです。鍛え方は単純で、「集中力を発揮する」しかありません。

子どもの能力を大きく伸ばすための最重要能力である「集中する力」を、第一に考えてあげてくださいね。

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