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なぜ!出来る人材から辞めて行くのか?対処方法は?

答えは、ズバリ!会社に魅力が無いからです。

仕事に興味が無くなったのか?

入社当時活き活きと働いてくれていた彼が・・・。
笑顔いっぱい接客してくれていた彼女が・・・。
ある日突然辞めて行く。

これって経営者としては凄く辛く悲しい出来事ですね。
私も何度も経験しました。

もうその時は
「うそっ!」
「止めて!」
「考え直して!」って感じですよね。
でも、もう遅いのです。
口に出した時には既に彼らの心は離れてしまっています。

理由を聞いても
「アパレル業界の仕事が好きだったので」
「もともとデザイナーになりたかったから」
「友人がどうしても助けて欲しいと言うので」
などなど。

これらのほとんどは辞める理由にするために作られた話で、
決して本当の理由ではないんですよね。
経営者としてはわかっているんだけど頷くしかありません。

「もうこの仕事に興味が無くなったのかなぁ」
「この仕事が疲れる(しんどい)のかなぁ」
「給料が安かったかなぁ」
と、配置換えやベースアップを打診しても、時すでに遅しです。
従業員は首を横に振るばかりです。

これは仕事に魅力がなくなったのではなく、
会社に魅力がなくなったのです。

現にその後、同業他社で働いていることもよくあります。
給料もポジションも仕事内容もほとんど同じなのに。

なぜ会社に魅力が無くなったのか?

大抵このように辞めて行く従業員は出来る人材です。
数字も上がらないけど不平や不満を言わず、
会社にしがみついている従業員にはこのような出来事は起こりません。

要するに出来る人材は頑張るんです。
他の人を引っ張るようなリーダー資質も有ったりします。
数字も上げてくれます。

しかし会社からの評価は「3」又は良くて「4」です。
5段階評価の「5」が付く事は先ずありません。

また経営者が思っているより社員同士給料を見せ合っているでしょう。
そうすると自分の評価にガッカリするんですよね。
あまり頑張らずに適当にしている同僚とほとんど変わらない評価で!

でも1度や2度は「まだ力不足なのか」と頑張ってくれるのですが、
さすがに3度目ともなると・・・ね!
そりゃあ、やってられなくなりますよ。

経営者は従業員の気持ちが解からない

この気持ち意外と経営者は解かってないんですよね。
経営者はほとんどの場合スーパーマンなのです。
自分で一通り何でも出来ます。
意欲も人一倍あります。
そんな経営者から見れば、少しくらい頑張っても評価しないんですよね。
それどころか出来る人材なので更に負荷をかけて見たりします。

立場を変えてみると分かりますが、
心が折れそうな従業員にしてみれば、
もうこれは悪意としか受け止められなくなるでしょう。

こんな頑張りがいのない会社、「辞めてやる!」。
と、こんな気持ちですよね。

こんな会社に魅力があるわけないですよね。

改善策は?

では、改善策としてどう対処すればいいのでしょうか?
対策は小手先も含め色々考えられますが、
私の経験からのお薦めは根底にある人事評価制度の見直しです。

高度成長期から引きずっているような古い評価制度ではなく、
一人ひとりのスキルや行動力に合ったジョブ型雇用的な評価制度です。

もう、あのトヨタも年功給を廃止したのですから。

考えてみて下さい。
今や生まれて来る赤ちゃんはスマホがある時代なんです。
今入社する人材はポケットベルを知らないんです。
パソコンのキーボードも打つ必要がない時代に育っているのです。
指先でポチッポチッとするだけです。
根性論とか、背中で教えるとか、もう化石なのです。
一般的に使われる人事評価も化石化しています。

人事評価制度の見直しで魅力ある会社へ

研修への参加や手当の増設など小手先の対処方法ではなく、
雇用契約のベースとなる人事評価を見直しましょう。

従業員から見て
「頑張りがいのある会社」
「頑張ったら頑張るだけ評価される会社」と映る
魅力的な会社へ変わりましょう。
そうでないと、いつまで経っても出来る人材の流出は止まりません。

雇わない経営
同じ雇うなら出来る人材だけ雇いたいですね。

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