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「みなさんは優秀ですから」

状況にもよるが、言われると少し息苦しくなる言葉がある。

そのひとつが、タイトルにした
「みなさんは優秀ですから」だ。

これはよく枕詞として使われて、
その後には
「○○は既にご存知かと思います」
「○○を目指していっていただきたい」
などの台詞が続くことが多い。

この言葉は、文字だけ取れば誉め言葉のようにも思える。

なにせ、「優秀」と言われているのだ。

でも、それならなぜ私は息苦しさを感じてきたのか。

例えば会社の新人研修。

そこでは割とよくこの枕詞が使われていたように思う。

それを言うのは、役員や部長など、社内で上の立場の人ばかりだった。

つまり、「上の者から下の者へ」という立場の違いによるプレッシャーがこの言葉の裏にはあった。

それだけでなく、「優秀」という「褒め」言葉で私たちを括っておいて何となく良い気分にさせ、

「だから○○できて当たり前だよね」
といった決め付けが行われがちだった。

これに対して、
息苦しさと、あと、権力や決め付けによるいやらしさを感じていた。

だから私はこの枕詞を耳にする度に、
うんざりしていたのだ。

しかしながら、人によっては、
「自分の優秀さに自信を持って挑戦してほしい」というニュアンスで
素直にこの言葉が使われることもあるかもしれない。

なので、言葉だけで判断せず、
どういう意図を持っての発言なのか
という視点を持って捉えるようにしたいとは思っている。

が、「優秀」などの褒めっぽい言葉で始まる発言には注意してもよさそうだ、と個人的に感じる。

お読みいただき、ありがとうございます。