5月11日

 コロナで思うようにならない中で、母の日のイベントを例年に近い形で迎える。テイクアウトのランチとティーとディナー。花とブランドバッグのプレゼント。外食でなく、テイクアウトというだけで、若干質素になった。
 無職でお金がないのをわかっている母から、再々「今年は良いで」と遠慮されたが、生きているからこそ出来ること。どちらかが旅立った後ではしたくても出来なくなる。預金が0にならないうちは、喩え困窮状態だとしても続けたい。出来なくなった時、『仕事が決まらなくて、あの年は何も出来なかった』と後々後悔したくないのだ。
 犬の食事に毎日頭を悩ませる。ドライフード…日に日に受け付けなくなっている。手作りはある程度食べてくれるが、栄養が足りているのかいないのか、判断が難しい。食べっぷりが気になって、母の日ディナーの寿司は、食べた気がしなかった。
 昨日は夕食のみ、母の手からドライフードを9割食べた。内容が嫌だったのか、満腹になったのか、手作りは拒否。元々飢餓体質で、満腹中枢がいかれていた。食べ過ぎて吐くタイプ。しかしこのところは『もういらん』と態度で示す。彼にとっては普通じゃない。
 右下犬歯の内側の歯茎に何か出来物が出来ている。ネットで調べたらエプリスという腫瘍の疑い。手術が必要…という情報の他、恐ろしい画像しか出て来ず、見ていられなかった。今週末で肝臓の薬が無くなるので、来週初めには再検査のため、病院に行かなければならない。しかしこの腫瘍が気になる。通院を恐ろしく怖がるので、出来るだけ通院回数は減らしたい。現在コロナの関係で掛かり付けも予約制。判断を仰ぎたく問い合わせると、信頼のおける医師の予約は金曜まで取れなかった。
 毎日ドキドキしながら口の中を見る。右上唇にも小さな出来物が出来ており、顔を拭いた摩擦で出血。心配ばかりが募る。
 ドッと入った求人の中に、心惹かれるものは今日も無い。失業給付が切れたら、バイトや派遣でも仕事を探さなければならない…と考え始める。いつまで経っても出会えない正社員での適職を、待っていては実際に働けるのはいつになるのか…。しかしバイトや派遣で妥協すると、働ける間、二度と正社員の立ち位置には就けない気がする。どんな雇用条件でも、仕事となると手を抜けなくなる自分の性分を理解しているせいだ。いずれにせよ、覚悟しなければならない。
 確固たる目標や気持ちがあっても、状況が伴わない現状を目の当たりにしている。自分の力ではどうすることも出来ない。そんなことは今まで生きていて山のようにあったが、直近で経験した成功例のせいで、自分は何でも出来る気になっていた。そして今、がっつり頭を打っている。
 一方で、今、こういう状況だから、出来ることが可能になっているとも思う。
 荒れた畑の整備や、社会情勢に合わず多忙な母に代わる、家事労働。調子の悪い犬のフォロー…等々。自分の事でも、ずっと出来ずにいたことに少しずつ着手しようとしている。自分の事以外があまりに忙しくて、なかなか進まない現状ではあるが…。
 コロナの収束は見えないが、ところによっては、地区別の少人数登校で授業が開始された学校もあるらしい。世の中が動き始めれば焦りが募る。しかし…今を大事にしなければ…。


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