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【詩】夜行性の詩

夜にだけ小説を書きたくなるような
そういう不定形の生だったとしても。
昼に満たされていたことを忘れ去り、
棚に上げるように劇的に、夜が去ってゆくのを惜しんだのなら、世界一の不幸者になって、僕は、無造作に、欠け落ちた詩を描く。
たとえ、本の形をした物語しか知らなかったとしても。
四等星みたいに綺麗な小説が描きたい。
恒星が周囲を燃やすようにきみたちを、傷つけていたい。

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