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初心忘るべからず ~教育実習より~

教員10年目にして日々迷走している私ですが 、教育実習生が来てからメンタル上向き中です。



フレッシュで勢いがあって、ポジティブ。明るくて、自信があって、堂々とした喋り。

徹夜に近く寝不足な状態でも、それを微塵も感じさせないぐらい元気いっぱいでした!


同じ学年に4人いるのですが、1人目の授業が良いスタートを切り、少しだけ見られた課題を2人目が改善してくる。2人目で見られた課題を3人目が….とバトンを繋いでいっています。

実習生同士で話を沢山して、より良い授業にしようとする熱意が伝わります。
たとえば、自分より良くなった2人目に、嫉妬するのではなく、自分が頑張ったから、2人目も頑張ったから、授業内容がさらに良くなった!とポジティブに捉え、前に進んでいます。
チームとして上手く協力できており、4人とも成長中です!
Slackを使ったことにより、お互いの指導案やコメントを、いつでも参照できるのが良かったと思っています。

時間短縮も上手く行っています。実習生の授業の振り返りは授業担当者とだけ行い、要点だけSlackで共有しています。
長々と話す時間を省略しているので、実習生も私も、去年より1時間早く帰れています。


去年は実習生指導がなかなか上手くいかず苦戦しました。自分1人では上手くいかず、他の学年の先生方にも指導に入っていただきました。本当に困っていたので、今でもあの頃を思い出して感謝しています。


なんとなく1人だけ授業が上手くいっていて、その1人が他の実習生にアドバイスをしてくれるのですが…
同じ実習生からのアドバイスや、私の無駄に厳しい指導によって、みんなどんどん自信を失うという負のスパイラルになりつつありました。


今思えばですが、私が厳しく指導してしまったのは、私自身の自信のなさからだったと思います。今の学校に転任して授業スタイルを変えざるをえなかったのですが、どのように授業をすれば良いか定まっていませんでした。実習生の指導経験もたった1回だけでした。そんな状態で複数名の実習生を抱えるのはかなりの負担でした。

最後はみんな良い感じで授業ができるようになって実習を終えていましたが、相当辛かったのではないかと思います。私も辛かったです。


自信がついた訳ではありませんが、他の先生が作ったワークシートを頼りにするのを完全に止め、自分の力だけで授業を作るようなりました。誰かを目指さなくて大丈夫。誰かと比較しなくても、自分らしくできれば大丈夫。


ちょっと肩の力を抜いて、実習生も生徒も楽しめたら良いなと思うようになりました。
教員志望者がどんどん減っていく今の時代だからこそ、教員の仕事ってこんなに楽しいんだ!って思って欲しいです。 

初心忘るべからずということで、自分が教育実習生だったころを思い出してみました。


・鬼ごっこをしたら誰も捕まえられずずっと鬼だったこと
・手貸してと言われて手を出したら、バッタを2匹貰えたこと
・三週間の間にアサガオがちょっとだけ育ったこと
・なぜか、カタツムリだけピアノを練習して、人生で初めて自分の伴奏で歌ってもらったこと
・誰かが背中に乗ってきた!と思い、振り返ったら4人の子どもが乗っていたこと。
・リンゴの絵を沢山書いたこと。
・平仮名の「も」の書き順が違うとクラス中から指摘されたこと
・毎日必ず誰かが怪我をすること
・毎日必ず誰かが誰かを叩いたこと
・テレビに出演するぐらいの大学の先生が、教室に入った瞬間に一気に子どもたちに囲まれたこと




・・・現在中学教員の私ですが、教育実習は小学校、それも1年生でした。
授業は今と別の意味で大変でしたが、やはり心に残っているのは子どもたちとの、あたたかい関わりです。



次の実習で高校に行ったとはいえ、中学社会科の教育実習の経験が全くない私は当然、教育実習で身につけた中学校社会科の技能もゼロに近いです。それでも中学教員をやっているので、実習で身につけるものは教材の研究力と何よりも子どもたちとの関わり方だと思います。


今日、実習生が言ってました。
「自分の授業の中で、もっと生徒に笑って欲しい!」


そんなこと、今は全然考えていませんでした。
素敵だな、って素直に思いました。

 明日からも実習生と、楽しい授業になるように考えていこうと思います!

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