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梅雨晴れや光もれたる花菖蒲

梅雨とはいえ、雨は降らずに暑い日がつづいています。

七十二候の【菖蒲華】に入ります。
「あやめのはなさく」と読みます。菖蒲の花が咲くころです。七十二候の29番目で、二十四節気「夏至」の次候です。7月1日まで。

アヤメ科の花はたくさんあり、区別がむずかしい。最初に咲くのは「菖蒲(あやめ)」で、日当たりのいい乾いた土地に群生し、開花期は5月上旬から中旬ころ。

次は、杜若(かきつばた)です。水に浸かるような湿原に群生します。開花期は、5月中旬から下旬ころ。古くはこの花の汁で衣を染めたので、「書付花(かきつけばな)」といい、それが「かきつばた」になったとのこと。

いまの時期に菖蒲園に咲いているのは花菖蒲です。江戸時代に「ノハナショウブ」を改良したもの。

「いずれ菖蒲か杜若」という言葉がありますが、くらべられないほど、どの花も美しい。

菖蒲華 Ayame hana saku “Irises bloom.”
〔iris:アヤメ科の植物 bloom;花が咲く〕 June 26-July 1

端午の節句の菖蒲湯に使われる菖蒲(しょうぶ)は、サトイモ科でまったく違うもの。花は地味です。でも、平安時代には「あやめ」と呼んでいました。ややこしいですね。

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日蓮が流され着いた佐渡島
  とだえし朱鷺のいま空わたる

「天空ツアー」で、佐渡島に行ってきました。「根本寺」の池に杜若が咲いていて。ここは流された日蓮上人が粗末な庵をむすんだ場所です。空には朱鷺が飛んでいたでしょう。
「ニッポニア・ニッポン」という学名で知られる朱鷺ですが、2003年には絶滅します。そこで中国から借り受け繁殖に成功しました。いまでは佐渡島の野生下で推定478羽が生息しています。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖を望む草庵にて
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