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仕組まれた愛と恋〜デヴィッド・ボウイとの個人的な関係③
デヴィッド・ボウイに囲まれた団地から持ち家に引っ越した時、母はもうデヴィッド・ボウイを聞かなくなっていた。ポスターもレコードもどこかにしまい込まれ、いつの間にか無くなっていた。以降、私もデヴィッド・ボウイを全く聞かなくなる。
私が母と共にデヴィッド・ボウイを聞いていたのは80年代前半まで。また母がMTVを見ていたおかげで、私はデヴィッド・ボウイ以外の当時の洋楽も知っている。ただ知ってるだけなのだ
彼女の美しい男〜デヴィッド・ボウイとの個人的な関係②
デヴィッド・ボウイの1番古い記憶は、団地の居間だ。銀色のポスターフレームに収められた彼のポスターが壁を囲んでいた。白いタキシードを着た焼酎のポスターがあったのを覚えている。
この団地に私が住んでいたのは、幼稚園の年長から小学3年生の1学期まで。この期間に、私が1番長く、多く見て聞いていた男性がデヴィッド・ボウイである。実の父親よりもずっと多く接していた。
ポスターフレームの中身を取り替えたり、彼
デヴィッド・ボウイとの個人的な関係①
2016年1月10日。デヴィッド・ボウイが死んだ。ラジオから彼の曲が流れた。
職場でこのニュースと曲を聞いていた私の手が一瞬止まった。何という曲が流れていたのかは覚えていない。私の中で津波のように何かが押し寄せてきた。これは何なのか。突然のことに混乱し、少し苦しくなった。
なんだ、何なんだこれは…。この津波を、この混乱を、何とかしたい。可視化したいのか、言語化したいのか、吐き出したいのか、どれ