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やっぱり憧れる長生きして、ピンピンコロリ

日々のこと、書き残しておこう。

2023年にマレーシアから山形に帰国後(2020年東京→母子で山形→2022年 家族でマレーシア→2023年家族で山形(夫は2拠点))、森で様々な活動をしてきましたが、書き残していなかったなーということに気付く。あぁぁぁ勿体無い。
そしてただ今事業立ち上げの真っ最中。子育てしながらの事業立ち上げは、日々色々な想い、感情の揺れ動きがあります。ワクワクしたり、感謝に溢れたり、しんどかったり、怖かったり。きっとこれって今しか感じられない貴重なもの。未来の私はこの時の私をきっときっと懐かしく、愛おしく思うだろう・・・ということで、書き残しておこうと思います。
(私よ、更新、ファイト〜!と言いつつ、頑張らない事が最近の目標なので頑張らずに続けることも同時にトライしてみる。)

さて。
森や事業のことを書こうとして、今日は2月29日、4年に1度の閏年であり、
九州じぃちゃんの命日、ということに気付く。おじぃちゃんに想いを馳せ、お空に手を合わせながら・・・今日はそれを綴ろっと決めた。

九州じぃちゃん

私といえば「山形」なのだが、実は父は熊本出身で、私にはしっかりと熊本の血が流れている。父方の祖父母は離れてこそいたものの、父が実家愛溢れる人なので、小さい頃は一年に一度熊本の実家を訪れ、私の「おじいちゃん」、「おばあちゃん」をしっかり感じていた。電話も定期的にし、おしゃべりしていた。そう、物理的に遠くも、とても近い存在だった。

九州じぃちゃんは一言で言うと・・・「強くかわいい」印象だった。2011年に一人で九州を訪れ、じいちゃんばあちゃんとゆっくり過ごしたことを忘れられない。小柄なおじいちゃん。縁側でどんぶく(半纏:はんてん)を着てゴロンと横になり、農業雑誌を読んでいた90歳を超えるおじいちゃんの姿はただただ可愛かった・・・。また、だいぶ前から耳が悪く、2011年の時は見事に聞こえてなくて、昔の写真を引っ張り出してきては思い出話を好きなように大きな声で話しているのが忘れられない。(九州ばあちゃんと、互いに全然違う話をしているのに2人の中では成り立っているのがかなり面白かった。なのにあの穏やかな空気感。なぜか心地良すぎる不思議。)好きなように喋って、無邪気に笑う笑顔がやっぱり可愛すぎた・・・。
白髪で足腰も悪かったけど、体力はあった。九州じぃちゃんは満州で馬のお医者さんもしていた聞いた事があるが、私の知る九州じぃちゃんは山を愛するみかん農家だった。ナナという名前の黒いラブラドールレトリバーとみかん山とおじぃちゃん。この組み合わせが九州じぃちゃんって感じ。たけのこの採り方も教えてもらった事がある。とにかく山好きで、グングン登っていく姿に逞しさ・強さを感じていた。(のちに父から聞いたけど、亡くなった後に見た骨の大きさが信じられないほど、太かったらしい。)

突然にやってきたお別れの日

父、母が山形の友達を連れて、九州を訪れ、熊本の実家で酒を楽しく交わした次の日だった。夜中、「寒いからコタツで寝る」とおばぁちゃんに伝えたらしい。早起きのおじぃちゃんが朝起きてこないからおかしいなと思って、おばぁちゃんが様子を見に行くと、眠るように死んでいたらしい。
2012年2月29日。93歳だった。

父、母はその前の日のお酒を楽しむ元気な姿を見ていただけに信じられなかっただろう。
その日、家族全員で初めて新幹線で(いつもは飛行機だけど)、熊本へ移動した。
長旅だったので、私は映画を観ながら過ごした。大好きな「ALWAYS 3丁目の夕日」。父が隣でボーっとしていたので、イヤホンを片方渡してみると、珍しく観始めた。
家族の感動物語に、私にとっては祖父の死、父にとっては自分の父の死への想いが重なり、2人で新幹線の中でボロボロ泣いた。

長生きして、ピンピンコロリ(PPK)

それにしても「ピンピンコロリ」とはまさにこのこと。
90歳を超えても誰にも迷惑をかけず、元気に生活していた祖父。
楽しい時間を過ごした後に天国へ。
おばぁちゃんや同居していた父のお兄ちゃん家族にとってはあまりにも突然すぎて、準備の時間もなく、辛かったかもしれない。
だとしても、闘病や介護生活が長すぎるのも辛い。

PPKにはネガティブな側面もあるかもしれないけど、長生きして元気に日々を過ごし、闘病や介護で長くお世話になることもなく天国へ。自然な死に方でもあり(病気も介護も自然ではあるが)、私はやっぱり憧れるなーと思う。

どう生きるか

となると、生き方は大切だろうなって思う。
日々山に向き合い体を動かしていたおじぃちゃん。自然のリズムに合わせ、しっかり寝て動いて食べて寝る。このサイクルって理屈抜きで大切だなって思う。
にしては私は森が大好きながらもPCの前の時間多め。血流悪し。
しかも繊細すぎる。ちょっとのことにドギマギして、身体までに反応が出るタイプ。病気なんかになったら精神的に即死するタイプ。笑
この繊細さ、超絶コンプレックスながら、しかし、これも私なのである。

でも九州じぃちゃんの血も入ってるって思えたらちょっと自信がつく。

そしたらあとは日々ヘルシーな日常、思考を繰り返すだけ。

さ、今日も一度は外に出て体を動かそ。

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