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朝目が覚めると(140字小説)

朝目が覚めるとベッドに見知らぬ女性がいて青ざめた、なんて経験は僕にはないのだが、今朝目が覚めるとベッドに見知らぬ猫がいた。すやすやと寝息を立てているので、起こしてはいけないと思いつつ、ほぼ条件反射で僕は猫を撫でる。瞬間、猫は煙のように消え、ベッドにはくぼみすら残されていなかった。

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