見出し画像

摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~114


やっと、お昼休みになった。

「あっ、そうだ。陽子にLINEしなきゃ」

LINEを見ると、陽子からの返事がきていた。


再来週の土曜日、OK~!

それでは連絡待ってます!


私からは、日にちが近くなってからの時間と場所の連絡で良さそうだった。

今度陽子に会ったら、自分のどこに自信を持ったらいいのか、それとなく聞いてみよう。それはそうと、今度はどこに行こうかな。今までは、確かパフェを一緒に食べて、話をしただけだった。陽子が『いいよ』って言ってくれたら、海を見にいこうかな……そんなことをぼんやりと考えていた。

気が付いたら、1時間のお昼休みの半分以上が過ぎていた。

「やばっ、急いで何か食べなきゃ」

とりあえず、会社に一番近いコンビニに行くことにした。

ピークの時間は過ぎているようで、お店はそんなに混んではいなかった。余りゆっくりとしている時間はないので、ほとんど無意識的にブランパンを手に取って会計を済ませた。

「時間がない時や、迷っている時には、食べる物が決まっていることが逆にいいのかも」

こんな時には、今の私の『許可食』であり、すぐに食べられるブランパンの存在がありがたかった。


今日もありがとうございます。

この記事が参加している募集

私の作品紹介

眠れない夜に

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、今後、摂食障害で悩む方々のサポート活動に、大切に使わせていただきます。