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【Vol.11】首・肩こりの鍼灸治療8 (耳・鼻の病気編)

こんにちは。とある鍼灸師です。

この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。

みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。


前回に引き続き、首・肩こり起こる病気についてお話していきます。

〇首の骨によるもの(頚椎性(けいついせい))
〇精神的によるもの(心因性(しんいんせい))
〇目の病気によるもの(眼疾患(がんしっかん))
〇肩の関節の病気によるもの(肩関節疾患(かたかんせつしっかん))
〇心臓や肺の病気によるもの(心肺疾患(しんぱいしっかん))
〇歯やあごの病気によるもの(歯や顎関節疾患(がくかんせつしっかん))〇耳や鼻の病気によるもの(耳鼻科疾患(じびかしっかん))

今回は、耳や鼻の病気による首・肩こりです。
では、行きましょう!

1.耳の病気による首・肩こり

耳の病気は、痛みが出る病気と聞こえが悪い病気があります。

痛みがでる病気は、大体のものが炎症を起こしています。
聞こえが悪い病気は、耳の管が狭くなっていたり、開いたりするものがあります。

耳の痛みは、脳から出ている神経によって痛みを感じます。

耳の聞こえ方は、鼓膜の外側と内側の圧力の違いで起こります。

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正常な状態は、鼓膜から外側と内側の圧力は均等に保たれています。
しかし、耳管と呼ばれるところが、カゼやアレルギー、感染症などでふさがったりすると鼓膜から内側の圧力は低くなります。

すると、鼓膜自体は、内側へ内側へと押されてしまします。
こうなることで、聞こえが悪くなったり、痛みを感じたりします。

耳の病気による症状は、感染症や外から加わった物理的なものもあります。また、自律神経によることもあります。

実際に、病気でなくても耳のつまりや聞こえの悪さは、首や肩のこりと関係があります。

首肩の血液の流れが悪くなると、耳の器官にいく血液の流れが悪くなります。
すると、平衡感覚やカラダのバランスを保つ器官の働きが悪くなるので、聞こえが悪い、つまりやすい、めまい、耳鳴りなどが現れます。

わたしが、みている患者さまでも耳鳴りやつまり感を感じている方がいます。
この方は、肩がこってくると耳鳴り・つまりを感じるそうです。
耳鳴りやつまりも感じると頭痛もでてくるそうです。

このように、血液の流れの悪さが耳の症状につながることもあります。
さらに、耳の症状が出ることで、頭痛や目の痛みなどほかの部分に症状が出るようにもなります。


2.鼻の病気による首・肩こり

鼻の病気もたくさんあります。

アレルギー反応によって炎症を起こしたり、においが分からなくなったり様々です。

耳と同様につらい症状です。

症状としては、鼻水や鼻づまり、鼻血などがあります。

また、耳と鼻は管でつながっているので、耳の症状がでると鼻にも影響をだしたり、鼻の症状が耳に影響をだしたりします。

例として、鼻を勢いよくかんだときに、耳が詰まる感じがすると思います。
このように、耳と鼻は互いに影響しています。


鼻の中には、粘膜があります。
この粘膜には、たくさんの細かい血管が走っています。
この血管が、広がったりすることで粘膜が腫れて鼻づまりをおこします。

また、細菌やウイルスに感染すると、粘り気のある鼻水がでるため、それが鼻づまりの原因であることも考えられます。


鼻の症状も、耳の症状と同様に血液の流れの影響を受けます。

鼻は、空気を吸い込む器官なので、空気中の細菌やウイルスを吸い込みやすいです。
細菌やウイルスによって感染したときに、免疫の活動が活発になるため、首のリンパが腫れたりします。
そうなると、首や肩の筋肉も張りがでてくるため、首・肩こりにつながっていきます。

細菌やウイルスを吸い込んだ時に、粘膜がうっ血する状態もあり、血液の流れがわるくなり、首・肩の血流にも影響を出します。


3.耳や鼻の病気による鍼灸治療

耳や鼻の病気も、ツボを使うことで、症状の緩和をさせる見込みがあります。

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