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【Vol.6】首・肩こりの鍼灸治療3 (ストレス編)

こんにちは。とある鍼灸師です。

今回は、前回の記事に引き続きお話していきます。

この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。
みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。

前回は、首の骨の影響で首や肩がこるお話でした。

〇首の骨によるもの(頚椎性(けいついせい))
〇精神的によるもの(心因性(しんいんせい))
〇目の病気によるもの(眼疾患(がんしっかん))
〇肩の関節の病気によるもの(肩関節疾患(かたかんせつしっかん))
〇心臓や肺の病気によるもの(心肺疾患(しんぱいしっかん))
〇歯やあごの病気によるもの(歯や顎関節疾患(がくかんせつしっかん))〇耳や鼻の病気によるもの(耳鼻科疾患(じびかしっかん))

今回は、心因性(しんいんせい)つまり精神的によるもので肩がこるというお話です。

では、行きましょう。

1.心因性

心因性(しんいんせい)という言葉をしらべてみると・・・

疾患などが、不安や恐怖などの心のストレスを主な原因としているさま。

と書かれていました。

人は、不安や恐怖などのストレスを受けると、カラダが緊張し硬くなります。
単純な筋肉のこりとは違い、筋肉あるいはそう表面にある脂肪や皮膚までガチガチにかたくなってしまいます。

ともなって、症状がひどくなると、やる気ない状態や倦怠感がでたりなど、いろいろな症状がでてきます。

2.自律神経

人がストレスによって緊張すると、自律神経が働きます。
自律神経は、交感神経と副交感神経というものに分けられます。

とくに、自律神経のなかでも交感神経という神経が働きます。

交感神経が働くと血管が縮こまるので血圧が高くなり、わきや手に汗をかきやすくなります。

反対に、副交感神経は、リラックスさせる神経なので、力をぬいたり、血圧を下げるように働きます。

この交感神経と副交感神経の切り替え、つまり人が活動するためのスイッチのONとOFFがスムーズできればよいのですが、強いストレスがかかるとこの切り替えがうまくいきません。

たとえば、夜寝ようとしたときに副交感神経が働くはずが、交感神経だけ働いてしまい、眠れなくなってしまうという状態になります。

いわゆる自律神経失調症と呼ばれるものになります。

つまり、夜も眠れずに緊張状態にあるため、疲れはたまり、また回復もされないので、首や肩がこりやすくなるのも無理はありません。


3.心因性の首・肩こりの鍼灸治療

東洋医学は、身体的なものだけでなく、精神的のものもみんな1つとして考えます。

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