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地盤調査を調査する

解体工事も無事に終わり、次は地盤調査の業者さんを探す所まで来ました。
しかしここにも過去に嫌な思い出が。
以前、建築家さんに建ててもらったオシャレ住宅の時、地盤調査に引っかかったことがあり。地盤改良なる工事をせねばならず、柱状改良という地中に杭を打つ工事が追加され、その時の金額がナント200万円だったのです。
坪数は10坪くらいの狭い土地にもかかわらず。近くに川も海もないし田んぼの土地でもなかったのに。
しかし地面の中がそうです!と言われれば、数字を見せられてもよくわからないしそうなんですか〜となるしかない。
おまけに、地盤調査でペケがでた地盤の場合、地盤改良は絶対やらなきゃ家は建たないぞ、と法律で国は決めているらしいのです。
だがしかし、地盤工事会社の人に言わせると、
「柱状改良してもひどい地震がくりゃ傾くこともあるけどね〜」
えっ!じゃあこの200万の工事のやる意味とは?!
見積もりの時は聞かされていなかったいきなりの謎工事に、納得いかないまま予想外の費用を支払いテンションがだだ下がったのを今でもよく覚えています。

そんなわけで、地盤調査というものに私はやや不信感がありまして。
今回もそんな出費が出てしまうのか?
あれは本当に必要なものなのか?事前に調べようと情報を集めに行きました。

すると、まず地盤調査には3〜4種類の調査方法があることがわかりました。

①SWS試験(旧 スウェーデン式サウンディング試験)
地面に何箇所か棒を刺してその棒がどのくらいすんなり沈むかで地盤の硬さを調べます。
宅地に使われる調査法では一番メジャーで、以前建てた家の時もコレでした。
メリット 調査費用が安い(3〜5万円)ところ。
デメリット 判定が調査士の技量に任せられる部分があり地盤が弱いという判定になりやすい
深部までは調べられない
穴で地面を傷つけてしまう

②ボーリング調査(標準貫入試験)
①よりも地面のもっと深い所まで棒を刺して精密に調査します。
メリット 正確さ。
デメリット 調査費用が高い(50万円くらい)。
穴で地面を傷つけてしまう

③平板載荷試験
板を乗せ圧をかけてどのくらい沈むのか調べる方法。
そもそもこの調査は住宅よりはプレハブや擁壁、地盤改良が終わったあとちゃんと地盤がしっかりしているか確認するためのチェックに使われるものだそうです。
金額は5万円〜。

④表面波探査法
地面を震わせてその振動の伝わる速さで地盤の強度を調べます。
金額は5〜10万円くらい。
メリット ①に比べて地盤改良が必要という結果が出にくい
①は点で調査しますがこれは面で調査するので住宅向き
地面を傷つけない
デメリット 調査士の技量に任せられてしまう
深部までは調べられない
①より金額が高い
あまりまだ調査方法としてメジャーでないため調査会社が限られる

特にこれは表面波探査法のコマーシャルによく書かれていることですが、
SWS試験(旧 スウェーデン式サウンディング試験)より地盤改良が必要判定が出にくい、らしい。
5万円アップしても、地盤改良費用200万円を思えば改良工事はできるだけしたくない。
なので、今回は表面波探査法で地盤調査をしてくれる業者さんを探すことにしました。

そんなの、地震になったら危ないんじゃないの?
地盤改良をやらなくていいなんて怪しいんじゃないの?
そんな疑問も心をよぎりましたが、
今回建てる土地は布基礎で50年間住宅が建っていた土地。
そして阪神大震災で震度6以上を経験しているのに家が傾いていない土地。
しかも次に建てる予定の我が家は小さめ平家(軽い)。
じゃあ、地盤改良とか、もしかしてしなくても大丈夫なんじゃない?
しかも大地震が来て、地盤改良してても家が傾く可能性もあるんでしょ?

さらにここでもう一つの懸念が。
地盤改良には

①表層改良 地表数メートルを掘って固める
②柱状改良工法 地面にセメントの柱を刺して固める
③鋼管杭工法 地面に金属の杭を刺して固める

大まかにこの三種類のやり方があるのですが、

この工事をした場合、もしこの土地を売ったりする時に②、③だと杭を撤去する必要があるらしい。また、①、②はセメントを使用した場合、6価クロムという有毒物質が土壌汚染を引き起こす場合があるらしい。土壌汚染された土地は汚染除去しないと瑕疵物件になってしまいます。

つまり、地盤調査で必要と出れば、地盤改良は義務だけれど、リスクも孕んでいるので、改良方法についてよくよく考える必要がある。

諸々を天秤にかけると、やはり地盤改良しなくてもいいというお墨付きが出る結果が一番ありがたい。
もし表面波探査法で地盤改良が必要と出た場合は、砕石パイル法など地中を汚染しない方法を探したいと思います。

あとはやってくれる業者さんが見つかるかどうか。
見つかりますように!

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