見出し画像

【詩】Hurt

黄色い旗がはためいて

冬の海岸線

波が声をあげている


どれでもいいから

紐でも糸でも藁でもすがっていたい

落ちてしまいそうな

口を開けた苦悩のくろ


太く丈夫そうな縄に助けを求めたはずなのに

紙で出来たその縄に捨てられそうになる


すがってもらって

生きる意味を覚える

抱きしめてあげて

それに答えた気になる


間違わない様に

何一つ傷がつかないように

あなたのために


わたしなりの

優しさと愛情が

あなたの為に


雲のような

優しい柔らかい

包むような

正しい思い


守ることの意味

公明正大な行動


精一杯の力をもって

あらゆる悪いモノを

排除する


それなのに


あなたは脆くも形が歪み

自分で立つことも出来ない

手は震え目の前のことに

後ずさりする

黄色い旗は声をあげて翻る


なぜ


そんなことで


守った意味に

何も見いだせない


後ろを向いて歩くあなたを

ただ言葉もなく見る



痛みが人を強くすること

いまになってわかる



この記事が参加している募集

スキしてみて

私の作品紹介

書き手としてサポートしていただくと励みになります。サポートしたいと言う優しい方々、心の広い方々よろしくお願いします🎵