【詩】Hurt
黄色い旗がはためいて
冬の海岸線
波が声をあげている
どれでもいいから
紐でも糸でも藁でもすがっていたい
落ちてしまいそうな
口を開けた苦悩のくろ
太く丈夫そうな縄に助けを求めたはずなのに
紙で出来たその縄に捨てられそうになる
すがってもらって
生きる意味を覚える
抱きしめてあげて
それに答えた気になる
間違わない様に
何一つ傷がつかないように
あなたのために
わたしなりの
優しさと愛情が
あなたの為に
雲のような
優しい柔らかい
包むような
正しい思い
守ることの意味
公明正大な行動
精一杯の力をもって
あらゆる悪いモノを
排除する
それなのに
あなたは脆くも形が歪み
自分で立つことも出来ない
手は震え目の前のことに
後ずさりする
黄色い旗は声をあげて翻る
なぜ
そんなことで
守った意味に
何も見いだせない
後ろを向いて歩くあなたを
ただ言葉もなく見る
痛みが人を強くすること
いまになってわかる
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