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【詩】花束

一輪挿し

首をもたげて
堕ちる一枚の花びら
同じ空間の濃縮

もう一枚堕ちる花びら

苦いコーヒー無意味な味覚
酔っぱらったよな一歩
またこんな状態

一人になりたがる癖

発動される夜
スマホの電源はオフ
塞ぐ耳
洞穴のような布団の中

一人になりたくない本音
 

触って欲しい感触
触れて欲しくない心の奥
混在する思考


一昨日は悪魔が微笑む
昨日はお花畑
落ち着かない頭の中


眉間による皺
ヒーリングミュージックのイヤホン
手に取る一輪挿し


優し気な花に残った花びら
放り投げる花
ゴミ箱の口



よるべない誰


ベッドから起き上がり
窓を見る
晴天のそら


花を買いに
新しいピアスを付けて
ドアを開ける


スニーカーは白
自転車に乗ってきる風


花屋の前
一輪じゃなく花束を買う

















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