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気になるモノに触れる幸せ | 北欧のプロダクト・教育・方法論に触れる旅


最近気になるword.
"フィンランド"と"エストニア"。

さいきん、いろいろ見聞きしたことを書き留めておこうと思います。
知れば知るほど、いろいろ面白くなってくる。

🇫🇮.+

森と共に生きる
心地よさ
自発的行動
政府と国民のwin-winな関係
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Aaltoの建築、スツール等、身の回りのプロダクトが洗練されている感じがするのは、「心地よさ」を体現しているのかな、と思う。marimekkoのテキスタイルもそうかも。「心地よさ」と「森と共に生きる」感覚というか。
教育現場で、先生達もフラットでいるために職員室はふかふかのソファやフリーアドレスのテーブルが用意されていて、そこでコーヒーを嗜むという話はもあったけど、それも心地よい空間・関係を築くための方法論。共存するための方法と言い換えられるかな。
あ、あとサウナや、早朝でも立派なストリートオーケストラの生演奏があるのも「心地よい」文化なのかな。

自分達の暮らしを良い方向にするために、
1)自発的に動く
2)権利と義務を理解する

これを皆が考えて実行に移せることが、こんなにも強いんだ、と実感。何か実行するにも相手を洗脳するとか強要する方法だときっとボロが出るし。フィンランドの方法論も深く辿っていけばそれなりに懸念点があるのだろうけれど、ここまで体系化できているのは凄いこと。政府と国民の協力の結果のはず。
だからこそ、18歳で迎える「大人」をある程度きちんとした状態で迎えられるのだと思う。親が子どもの口座を見られなくなるというのはびっくり。本当に自己責任が問われている。

🇪🇪.+

Skype発祥の国
バルト三国の一つ
元ソ連統治下。
エストニアに対する、私の最初のイメージ。日本人て、大抵そんな感じの印象を抱くと思う。
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フィンランドからは海を挟んで真南に位置するエストニア。フェリーで片道2時間程で行き来できる。(フェリーは乗り物の中とは思えないくらいの快適さで、揺れもなかった)
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今でこそ、
アウトソーシングの場として 名を馳せるエストニア、とのことだけど、独立を果たしたのはソ連崩壊の1991年。ちなみに私の生まれ年。(相当若い国だよね... そもそも独立運動なんてしたことない人間なので、「独立」の本質を、本当の意味で理解できない気がする)
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さほど大きくもない国土面積。人口密度が低く、公用語のエストニア語人口も当然少ない。そんな状況で生き残る方法として、【国外の者でも現地に赴かずに納税可/銀行融資も可/法人設立可】の「仮想国家」的考えに行き着くその発想。
なんとも合理的!シンプルだけど国の特徴に見合った方法論。
「データ大使館」なる、国外にエストニアのあらゆる情報を分散して保管する構想を出ているそうで、「独立を経験した」国家ならではだと思う。
あらゆる行政サービスの電子管理を推進することで、コストを抑えると共に、またいつか起こりうる「侵略」に備えてのことなのかも... だからこそ、国内に限らず国外へと分散させる構想を持っているのかな、と感じた。
ただ、電子・ITに力を注ぐあまりエンジニアは高収入、その他の職種は... という収入格差も生まれているらしい。ITで発展したが故の課題だよね。
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本当に目と鼻の先に位置しながら、異なるbackgroundをもち、それぞれに合う形で進化していく両国。
なんだかとっても気になる存在。
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そして両国共に、一貫して「無宗教」(というより、精霊信仰?)というスタンスが自分の中でツボったポイント!
宗教信仰を否定するつもりはないのだけれど、backgroundは違えど 異国の地でなんだか同じような感覚をもてるのはとても興味深いなぁと。
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他の国の事例から自分は具体的に何をどう生かせるのか?
まだまだ具体性に欠けるけど、自分の知らない世界を掘り下げることはほんとうに楽しい、そう思えるのです。

そして何より、今回ご一緒したメンバーもそれこそ所属や年齢、諸々がバラバラでそのバラバラさが良いバランスを保って調和し合っていて。素敵なご夫婦、家族関係を築いている人が目の前にいる!という気づきを得たのも良い経験でした。みんな、ありがとう。

・今回の学びと恥を忘れない。
・今回の学びを楽しかっただけで終わらせたくない。「具体的」を意識する。

具体的、というのがニガテだなぁと自分では思っているのですが...
今後の目標!です。
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写真1: 港へ続く石畳の坂道。気持ちが高まる。



写真2:夜のヘルシンキ、トラム乗り場。



写真3:エストニアのあるカフェへと続く道。メルヘンの世界を冒険している気分。


写真4:今回出会った中 No.1のチェア。
エストニア行きフェリー内で出会った、エメラルドカラーが眩しいアームレスチェア。ホテルの赤い丸いフォルムのチェアとも迷ったけど、このシンプルなのにこの存在感が個人的にレベル高く、こちらに軍配。


写真5:図書館(フィンランド)
この開放感、シンプルさ。その中で、市民はミシンや3Dプリンタを扱ったり、思い思いに過ごす。納めた税金によって作られた資源、文化をきちんと使う。国民としての権利。
ここでも、教える学ぶのスタンスが出来上がっている。


写真6:保育園(フィンランド)
森と共に生きる文化らしく、木材がふんだんに使われた施設。向かって左側 壁を彩る色鮮やかな絵は、子供たち皆でテーマを設けて作ったもの。「みんな気に入ってここに飾ったんだ」と言っていたけど、きっとこれからもここに飾られているんだろうなぁ。




写真7:小中一貫校(フィンランド)
先生たちの交流スペース近くに掲示されているもの。「教育」に関して、皆が同じ方向を向いて取り組むためのいわばマインドマップ。大事なことは根っこに、何をするかのアイディア・案が葉っぱとして残されている。
その「教育」には学校だけでなく家庭の参加・連携も含まれる。例えば、バザーを催して家庭の参加を募る、など。




写真8:大好きな雑誌。北欧のプロダクト、考え方、そして歴史が詰まっている。「ニッポンから学んでいた」と銘打っているけれど、やっぱり感覚的に近しいものがあるから自ずと惹かれ合う何かがあった、というのが答えなんじゃないかな。
これ読むと、ラトビア🇱🇻にもとても興味を抱かざるを得ません。宗教として意識されず、暮らしの中に根付く"ラトビア神道"。ときめく。

SALMIAKKI、デザインとても可愛い。けど、お味はやっぱり日本人には合わないみたいです。北欧の漢方っていう言い方が最近しっくりきます。
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最後に。
ヌークシオの森にて。夕暮れ、時間が経つにつれて、色合いがどんどん変わっていく。それでも森はどっしりと構えていて、これからもヒトと支え合いながら静かに成長していくのだろう。


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