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ずっと来なかったものが一気に来た|日記(4/8-4/10)

4月8日(月)
毛布が暑くて目が覚める。すっかり春の陽気。昨日早く寝たから睡眠不足が解消できた。夫が出かける時「いつもありがとう」と言ってみる。新しいイヤホンをつけて出社。大変聴きやすい。今日も虚無作業なので、頭で色々振り返る。法則性を見つけることが大事かもと気付いたけど、私の場合"没頭できること"がひとつ言えるかもしれない。若林のエッセイで「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。」とあったように、仕事やプライベートなど場面を問わず没頭している時にこそ、生き生きとしている感じがする。今の仕事のように没頭していないと考えすぎてしまったり、逆に前職のように鬼マルチタスクだと没頭できず体調が悪化してしまうこともあった。「好きなことを仕事にするかどうか」を命題にすると難しく思えるが、「没頭できそうかどうか」ならイメージできそうな気もする。歩いて帰り、最寄りのスーパーでお米などを買う。夜ご飯はふるさと納税のプルコギと、豆腐と韓国海苔を乗せたモリモリキャベツサラダ。プルコギは焼くと縮んでしまったが、脂がのって美味しかった。面接の結果が来ないのでやけ食い。あまりはお弁当に取っておく。食後はYouTubeでよしもとの文芸部の動画を観る。身体が疲れていたので、早めに就寝。

4月9日(火)
朝からすごい雨。基礎体温が低めだったからもうすぐ生理が来るかもしれない。バスが長蛇の列で中々乗れなかったが、のんびり日記を書いて待つ。仕事は相変わらず虚無。あと三週間で退職するのだと思い出す。休憩中、貰ったお菓子にシナモンが描いてあった。「大丈夫!ぼくがついているからね」という台詞が夫っぽくて、勇気を貰う。今読んでいる本は視点の展開が怒涛で、中々ページが進まない。違う本に切り替えるのもありかも。午後、複数人でやった方がいい作業があったので先輩を誘うも、「一人でやりたいんで」と断られる。大人なので傷ついていないふりをする。昨日の夜ご飯ががっつりしていたから、今晩はアジの開きとにんじんとツナのマスタードサラダを作る。星野源のポッドキャストを聴きながら料理。紹介されていた『ここはすべての夜明けまえ』が気になる。支度中、両親から「和菓子を沢山もらったので、あとで届けに行く」とLINEが来ていた。突発的な用事が苦手なので、うわ…となってしまう。夫が早めに帰宅し、丁度手を合わせて食べようとしたタイミングで「今着いた」と両親からLINE。ものを受け取り、先日受けた会社はまだ合否が来てないからダメかも、と伝えた。気を取り直して夫と夜ご飯。同じマンションの爺さんに遭遇した話で盛り上がる。食後、お風呂を出ると生理が来ていた。医者の言った通りに来て驚くとともに、当たり前のことに喜びを感じる。夫が今読んでいる『こちらあみ子』の感想を教えてくれた。『花束みたいな恋をした』に登場する『ピクニック』も入っているらしく、彼の話を聞いてめちゃくちゃ読みたくなった。

弱っている時に見ると、泣きそうになる

4月10日(水)
休日。生理で眠いが、今やその症状さえも愛おしく感じる。夫を見送り、昨日両親に貰った桜餅を食べる。上品な味で、脳裏に春の日本庭園が思い浮かぶ。今日から配信の宇多田ヒカルの新アルバムを頭から流しつつ、支度をする。床掃除を軽く済ませてから図書館へ。最近ハマっている伊藤たかみさんと、毎度お馴染み村上春樹と吉本ばななの本を借りる。帰宅後、アルバムの続きを聴きながら納豆パスタを作る。宇多田ヒカルのインタビュー動画を見ながら食事。「洗濯物をしながら自分の曲を聴いた」という話があり、彼女の哲学が生活に根差している意味が分かった気がした。夫から今村夏子さんの話を聞いたこともあり、芥川賞受賞インタビューの動画も観る。作家の方々は往々にしてバイトを転々としていたりと、どちらかというと社会に馴染めない人が多いように思う。失礼だがそういう時「こちら側の人間なんだ」と安心するし、それが私のような人間の希望にもなる。午後はイロハさんの占いを聴きながら内容をメモしていると、なんと面接を受けた会社から電話が。まさかの採用。全然連絡来ないから落ちたと思っていた。安心したのと生理なのとで、そのあとはベッドで読書しながらゆっくりした。昨日貰ったあんみつが大きかったので、夜ご飯はポトフと手作りサンドでカフェの軽食風に。中々美味しくできて嬉しい。帰ってきた夫に採用されたことを伝えると、驚いていた。生理といい採用といい、ずっと来なかったものが一気に来た。しかし、採用連絡がルーズだったり対応が少し辿々しいところが気になってしまい、夫にこのままこの会社に入っていいのか相談する。すると、「どこの会社にも色んな人がいるし、僕はいいと思うけどな」と言われた。パートではあるけど、転職を繰り返したくなくて色々調べて疑心暗鬼になっていたことを反省。もう少し自分にも他人にも甘くなろう。デザートに食べたあんみつは少し苦くて、私にはコンビニスイーツの甘さが丁度いいなと思った。

朝ご飯みたいな夜ご飯

〈最近の気付き〉
・焦らず気長に待っていれば何事も来る
・読書が生活の支えになっている
・和菓子に関しては加工食品が好き
・自分にも、人にも甘くなる
・無駄な情報より好きなコンテンツに触れる

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