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【映画】あのとき、ああしていたら、こうしていれば…【天使のくれた時間】

クリスマスっぽい映画が観たい

クリスマスイブの夜、久しぶりに家で映画を観ました!

その日は日中買い出しでお店を4軒はしごして、その後一旦帰宅してから街中へ繰り出し、イルミネーションを観たりクリスマス市で飲食したりと、体力的に結構ハードな一日でした。
(久々に屋外でお酒を飲んだりもして、楽しかったのですが…!)

そのときの写真をすこし・・・!

ミュンヘン・クリスマス市(三年ぶりの開催)

ミュンヘン市ではドイツビールやソーセージ、プレッツェル、ジャーマンポテトなど・・・ドイツのお酒や料理を楽しむことができ、ツリーオーナメントなど、クリスマス雑貨を販売する出店、歌や楽器の生演奏などを楽しむことができます。

ホワイトイルミネーション@札幌大通公園

ホットワインにソーセージを堪能し、クリスマス気分を味わいました。

ソーセージ!とザワークラウト

帰宅してからもその気分が抜けきらず、何かクリスマスっぽい映画でも観ながらポテチにコーラでパーッとやりたくなりました。
(え、まだ食べるの・・・?)

そこで、Netflixで「クリスマス」と検索して出てきた一覧のなかから、目にしたことのある映画を発見…!

それが、今回観た『天使のくれた時間』でした!

鑑賞し始めは、映画よりもポテチに夢中で、ひたすら手を動かしていたのですが、次第に物語の世界へ引き込まれてゆきました・・・


映画『天使のくれた時間』

概要

劇場公開日:2001年04月28日
制作国:アメリカ
監督:ブレット・ラトナー
主演:ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ
時間:125分

あらすじ

今回の映画『天使のくれた時間』では、自分がもし、人生を大きく左右する分岐点において、別の道を選んでいたらどうなっていたか、というのがテーマでした。

ニコラス・ケイジ演じる主人公ジャックは、投資家として大成功を収め、ウォール街で働く大金持ち。独身だけれど地位も名誉も女も、欲しいものは何でも手に入り、これ以上ない人生を謳歌していました。

しかし、ある日のクリスマスイブの夜、謎の黒人男性と出会い、そこから世界が一変してしまいます。

目が覚めると見知らぬ部屋のベッドで寝ていて、隣には13年前に別れた恋人が・・・。さらに、家の中には小さな子供が二人も・・・!

13年前、ジャックにはケイトという恋人がいて、彼が仕事の関係でイギリスへ立たなければならなくなり、そのまま別れてしまったという過去がありました。それがなんと、その世界ではジャックとケイトは夫婦で、子宝にも恵まれていたんです。

突然、本来の人生とはかけ離れた世界に迷い込んでしまったジャックは激しく動揺し、元の世界へ戻りたいと願うのですが・・・


感想を話す前に

「あのとき」の後悔

誰にでもきっと、「あのときああしていたら、今は違っていたのかな」と思うことってあるんじゃないでしょうか。

今うまくいっている場合は、「あのとき別の選択をしていたらどうなっていたのだろう・・・」とゾッとする気持ちかもしれません。そうであるならば、その選択をしなかった今の自分の状況にほっと胸を撫でおろすことでしょう。

逆に、今うまくいっていない場合は、「あのときこうしていれば、こんなはずじゃなかったのに・・・」という後悔かもしれません。実際の因果関係はさておき、現在抱えている問題を「あのときの選択のせいだ」と結びつけたくなる、そんな心理が働くこともあるでしょう。


私自身、よくそんな風に過去を振り返って思います。

「部活を辞めていなければ」
「仕事を頑張って続けていたら」
「あんなことを口にしなければ」
「もっと早く気づいていたら」

「あのとき、もし別の選択をしていたら自分の人生はどうなっていただろう」と、「今」がうまくいっていない時は特に考えてしまいます。

それでも、結局そのほとんどは自分自身で選んだことであり、行動した結果です。だから、「今」を否定することは、その生き方を選択をした「自分自身」を否定することになります。

「自分自身」を肯定するためには、「今」を肯定できるように生きなければならない。

すでにしてしまった「選択」を変えることはできないけれど、「今(結果)」を変えることはできる。

なぜなら「今」は人生の通過点にすぎず、終着点にたどりつくまでの間に何度でも塗り替えることができるはずだからです。


感想(ネタバレ含む)

自分で選んだ人生こそ愛おしい

「あのとき」という人生の大きな分岐点で、AとBの道があったとして・・・

それぞれ、その先に待っているものが何なのかは、行ってみなければわかりません。両方を知ることは不可能です。


しかし、この映画の主人公は、本来知り得ないはずのもう一つの人生を世界を偶然体験することになります。

彼は「自分が選ばなかった人生」と「自分が選んだ人生」とを比較して、

「こんなのは自分じゃない」
「元の世界に戻りたい」

と、「何もかもを手に入れた自分」を失ってしまったことにひどく落ち込みます。

しかし、簡単には元の世界に戻れないとわかると、開き直り、半分ヤケになりながらも、自分の置かれた世界を改めて観察し始めます。

そのうちに、それまで見えていなかったものが見え始め、自分が選ばなかった方の世界に愛着を抱き始めるんです。

「元の世界にはもう戻るつもりはない!」

と言い捨ててしまうくらいに。


主人公ジャックにとって、もともと「自分が選んだ人生」も素晴らしいものでした。誰もが羨む暮らしで、過去の恋人のことなどとっくに忘れて、不自由は一つもありませんでした。

けれど、「自分が選ばなかった人生」もまた、元の世界にはない幸せに恵まれていて、素晴らしいものでした。


どちらの人生を選んでも、失うものもあれば手に入るものもある。

それは多いか少ないかという単純な違いではなく、そもそもの種類から異なるので、どちらがいいか悪いかは一概に言えません。

この主人公は運よく(?)両方の人生を体験し、もう一度どちらか選ぶチャンスを手に入れることができましたが、現実ではそうもいかないですよね。


けれど・・・

もしも、今「幸せ」を感じられるものがいくつもあるにも関わらず、

「あのとき、ああしていれば…」

と後悔してしまったときには、こう自分に問いかけてみるといいかもしれない、と思いました。

「今ある『幸せ』は『自分が選んだ人生』でつかみ取ったものであって、あのとき『選ばなかった人生』では手に入らなかったかもしれない。それが無い人生なんて考えられる?」


。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°+ °。


今、自分の手のうちにある『幸せ』をいとおしく思うこと。人生はやり直しがきかないものだからこそ、その一瞬一瞬を大切にしなければならないということ。

このことに気づかせてくれるテーマの作品として、映画『アバウトタイム~愛おしい時間について~』(2014年9月27日公開)は、この作品に似ているなと思いました。

今、大切なものや人が目の前にあるのなら、その幸せをつかみ取った自分の選択に自信を持っていい。もし、今そういうものや人がない場合には、それを掴む努力をして「今」という結果を塗り替えていけばいい。

そうすれば自分を、そして自分の人生をもっと好きになれるはず。


「あのとき」を思って立ち止まってしまったときには、そんな風に考えて、後悔を乗り越えていこうと思いました。


さいごに

ふぅ~・・・
だいぶ支離滅裂になりながらも、忘れないうちに感想語ってみました!

とにかく、映画『天使のくれた時間』とても面白かったです!

特に最後の空港の場面。自分の手から離れてゆきそうな『幸せ』のしっぽを必死につかみ取ろうとするような、主人公のがむしゃらさにジーンときました・・・!

そうやって苦労して手に入れたものだからこそ、簡単に手に入るものよりいとおしくて、大切にしようと思えるんですよね。

クリスマスだけでなく、定期的に観たいと思える映画でした。
まだ観たことがない方・・・おすすめです!

それでは!最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう(*´▽`*)ノ✨✨


キャンドルの灯り癒される~・・・

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