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あれは僕の「プロレス」だった 〜僕が実践した3つのこと〜

国内最大級のスタートアップカンファレンス「ICC サミット FUKUOKA2022」

その「クフラテッド・カタパルト」という部門で優勝しました。

僕がどんなプレゼンしたかは、youtubeでご覧いただけます。

このプレゼンを創り上げるにあたって、僕は大好きな「プロレス」からたくさんのヒントを得ました。今日はその中で再現性が高い3つをご紹介します。

誤解のないように記しますが、これは「これをやれば良いプレゼンができる」というHow To ではありません。
僕はそんなことを語れる実績も能力もまだありませんから。笑

プレゼンに必要な本物のノウハウや心得を知りたい方は、三輪 開人さんの本を読んでください。僕は三輪さんに教えてもらったことを実践しただけです。

あくまで「プロレス」をビジネスに活かしている、変態経営者の戯言だと思ってください。

① 聞いた人に何をして欲しいのか、明確にする。


プロレスは格闘技であると同時に、エンターテインメントでもあります。
ただ強いだけではダメ。観客を熱狂させるための高度なサイコロジーが必要です。
勝っても負けても会場を盛り上げる。これがトップレスラーです。

これをプレゼンに置き換えるならば・・。

「ピッチ大会で優勝すればよいのか?」
「上手いプレゼンだけでよいのか?」
「伝えたいことを言うだけで良いのか?」

ということだと思います。

そもそもプレゼンを聞いた人に何をして欲しいのか?
これが1番大事なことです。僕の今回のプレゼンの目的は、

「ヤマチクのファンになってもらうこと」

結果として優勝しましたが、正直「勝ち負け」は重要ではありませんでした。

このプレゼンを聞いた人が、ヤマチクのお箸を買いたくなる。
竹のお箸の良さ、社員さん達の頑張り、社会的意義を、誰かに話したくなる。

そのために、どんな構成にするか、どんなビジュアルを使うか、どんな言葉を使うか、どのタイミングでサンプルをお渡しするか、などを考えました。

あなたのプレゼンの目的はなんですか?
一度PCを閉じて、書き出してみるといいかもしれません。


② どんなキャラで覚えられたいのか、明確にする。


プロレスにはいろんなキャラクターがいます。
ヒーローのようなレスラーもいれば、悪役レスラーもいる。
怖いレスラーもいれば、コミカルなレスラーもいる。
つまり「強さ」だけが価値ではないんです。
自分はどんなキャラクターでファンを喜ばせようか?
レスラーは常に考えています。

プレゼンでは内容と結果がもちろん大事。
でもそれと同じくらい、「語る人の印象」も大事な気がします。

「あのプレゼンした人、こんな人だったね。」

聞いた人が持つ印象を、自分の思い通りにコントロールできるなら。
それは「勝ち」よりも「価値」があります。

僕のキャラは

「ヤマチクで働く人達の頑張りを伝える代弁者」

僕は、他の登壇者の方が必ずやる「当たり前のこと」をしませんでした。

それは「自己紹介」
自分の所属、経歴、名前すら言っていません。
あくまで主役はお箸を作っている社員さんや切子さんです。
僕のことは正直どうでもいいんです。
「頑張るアトツギ」「強いリーダー」
そんなもんはクソくらえです。笑

僕は盛大な「身内自慢」をしてきただけです。
もし僕にちょっとでも「自分がすごいと思われたい」という欲が出ていたら。
プレゼン内容も結果も、全く違うものになっていたでしょう。

あなたのプレゼンを聞いて、人はどんな印象を受けるでしょう?
そのキャラは、本当にあなたが意図したものですか?


③ 限界を超えて練習する。


プロレスラーが入門時に最初に課される課題。
「スクワット1000回」
常軌を逸したトレーニングが、超人を生み出します。

スクワット500回と、スクワット1000回。
筋トレとしての効果は変わらないそうです。
ではなんで1000回のスクワットを行うのか?
それは限界を超える訓練。
「もうダメだ」から、逆転する。その姿にファンは熱狂します。

つまり、非効率なスクワット1000回は精神を鍛えているのです。

プレゼンも練習が命だと思います。
練習を重ねるごとに、自分らしい言葉、聞きやすい間が洗練されていきます。
今回のプレゼン、僕は200回以上練習しました。

もちろん言葉はすべて自分の体に染み込んでいたし、本番直前の練習では何度やっても寸分違わず「6分42秒」で終わるぐらいまでになっていました。
プレゼンのテクニカルな部分は、これ以上あがる要素はない。
それでも僕は練習を続けました。
すると、練習のたびに頑張る社員さんや切子さんの顔が浮かんできます。
自らのプレゼンで、自分が鼓舞されるようになりました。

その結果、本番も全く緊張することなく、楽しくプレゼンができました。

自分はみんなと一緒に闘っている。

そんな精神的なつながりを、限界を超えた練習で得られたと思います。

プレゼンを控えた皆様。
「これで完璧!」から、更に練習してみてはいかがでしょうか?


僕がプロレスから学んだプレゼンのポイント。
少しはお役に立てそうでしょうか?

これをお読みいただいた上で、もう一度プレゼン動画をご覧いただければ、
「あいつが言ってるのはこういうことかな?」
とわかるかもしれません。

加えて、プロレスに興味を持っていただければ幸いです。笑

プロレスは人生の教科書

プレゼンのみならず、僕は経営にもリブランディングにもプロレスを活かしています。

皆様の感想、お待ちしております!!!
ご批判、ご指摘もコメントも大歓迎です。
プロレスは「受けの美学」ですからね。笑

ヤマチクのお箸を買いたくなったら、こちらからどうぞ。


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