おもちゃばこ

vol.7 夜更かし猫のルナ

「るな~」「るな~」

長い梅雨が明けてジリジリと強烈な日の差し込む中をしましまねこのクックは急いで歩いていました。

後ろから呼ぶ声がまた聞こえます。「るな~」

クックが振り返ると、小さな白いお婆さん猫がよろよろとよろけながら必死に走って来るのです。そして何かに躓いて白いお婆さんは転げてしまいました。

驚いたクックは急いで駆けよりお婆さんを抱き起こしました。

「あらぁ・・ごめんなさいね。息

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喫茶 黒☆兎☆星  開幕しました!

「表参道人形展」の余韻に浸る暇もないまま、宝塚に遠征してました。
ルマンのサンドイッチをほおばったり、お芝居で毎回号泣したり、
そのうちの1回は関西在住の友人と一緒に観劇して、
そのあとご飯を食べて、某店で珍しいお酒をいただいたり。
東京に戻ってきたら案の定時間がなくて、相変わらずヒーヒー言いながら
無事 少女塾企画展「喫茶 黒☆兎☆星」 初日を迎えました!

今回のテーマは「黒」です。
それで

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vol.6 黒猫の喫茶店

(これまでのお話)

しましまねこのクックは仲良しのクロタと一緒に旅に出ることになりました。クックは約束の日の朝、クロタの住む黒いマンションの前でクロタを待っていましたが、クロタは約束の時間をとうに過ぎても外へ出てきませんでした。心配になったクックがマンションの中へ入ろうとすると、なかから3匹の大きなトランクを持った猫が飛び出してきてクックをバカンスへと誘いました。クックはそれを断りクロタが出てく

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番外編 クロタの黒い花 少女塾 企画展 喫茶 黒☆兎☆星

クロタが居なくなる前のお話です。

クックはクロタの大事にしている黒い花がずっと気になっていました。

ある日思いきって聞いてみました。

「その花の匂いをよく嗅いでみていい?」

クロタは「どうぞ」と言いました。

クンクンクン…

香りはとても弱いものでしたが懐かしいものでした。

クンクンクン…

梅の花の香りのような

ミカンの花のかおりのような…

クロタの居なくなった今でも時々思い出し

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vol.5 バカンスに出掛けよう

クロタを待ち続けたクックは擦れた声で叫びました。

「クロタ!!」

しかし、マンションの扉から元気に飛び出してきたのは、大きなトランクを持った3匹の猫達でした。

その中の黒い猫が言いました。

「君、ずっとそこに居るのが窓からみえていたよ。」

「友達を待っているんだ。」とクックが答えると

「友達は猫かい?どんな猫だい?黒いのか?白いのか?茶色なのか?毛は?長いの?短いの?ああ・・もしかして

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