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#新書が好き

新書への愛や、好きな作品・作家を語ってください!

人気の記事一覧

「書店ゼロ」自治体は27% 沖縄・長野・奈良は過半に / 日経新聞 / 書店の未来は?

先日、こんな記事を書いた。 そこに頂いたコメント 最近もディープな書店巡りをされている。 タカミハルカさんのような方が多ければ、書店の未来も明るいが… コメントを読んで数日前の日経記事を思い出した。 古書店に限らず、書店そのものが減少している。 上のコメントにも書いたが、出版社から取次を通して送られてきた本をそのまま並べて販売するだけの書店は、早晩レコード(CD)ショップと同じ道を辿るのではないか?   「レコードと本は別物でしょう?」と思われるかもしれないが、20

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竹内一郎「人は見た目が9割」読書感想文

突きつけられるような題名だ。 「ですよねぇ」としかいいようない。 読むまでもない。 本当にそのとおり。 いや、ちがう。 人は見た目が9割9分。 今までどれほど、見た目で忸怩たる思いに陥ったことか。 男性からは、警戒の目を向けられる。 チンピラみたいな下品なヤツからはカラまれる。 こっちは上品なのに。 女性は走って逃げる。 そのあたりは露骨だ。 例えば、夜の帰り道などで、人通りもなくて、ふと気がつけば少し前を女性が歩いている。 こっちは右に曲がろうとしていると、向

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【読書コラム】「非モテ」って言うけど、そもそもモテるやつなんて、クラスに一人いるかいないかなんだぞ! - 『「非モテ」からはじめる男性学』西井開(著)

 いつからだろう。「非モテ」を自認する男性が増えてきたのは。ネット上でも目にするし、リアルで若い男の子が自虐的に言っている姿をしばしば見かける。  すっかり市民権を得ている言葉らしいが、ずっと、わたしは「非モテ」という言葉に違和感を抱いてきた。  というのも、モテるって本来、特殊な状況のはずだから。そもそも、モテるやつなんて、クラスに一人いるかいないかだったではないか。つまり、「非モテ」って普通の人なんじゃないの?  芸能人じゃない人が「俺は非芸能人だから」と卑屈になっ

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妻はうつ病じゃなく認知症だった(11)

こんにちは。 先日、若年性認知症の家族会へ出席した。忘れないように記録しておきたい。 家族会 場所は隣の市の大学で社会学のゼミの一環で行っているという。運営は教授を始めゼミ生たちが主体となっている。 参加者は、患者本人と介護者、専門職の方やNPOの方などで行っている。 介護者グループと患者グループへ分かれて話を始める。 患者グループからは何やら楽しそうな声が聞こえる。カラオケや風船バレーなどをしているらしい。 学生は患者との体験を通して学んで行き、社会に出てこの経

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幸せの残像にしばられているということ。その不自由さ

今日はお知らせです。 少し前にnoteを介してオファーを頂き、インタビューをお受けしました。 内容が書籍になり、先日発売されました。 紹介したいと思います。 ジェラシーくるみ「私たちのままならない幸せ」  ジェラシーくるみさんとは noteのページもあります。 取り上げて頂いたのは、ジェラシーくるみさんの3冊目の著書でした。 第一章で、8人の女性のインタビューが載っています。 最後「CASE8」で、「楓さん」として登場させて頂きました。 「幸せ」の残像 「第

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【読書コラム】受験に受かるということは他の誰かが落ちているということ - 『ルポ 無料塾 「教育格差」議論の死角』おおたとしまさ(著)

 十年前の年明け頃、子ども食堂に来ている中三生に勉強を教えたことがある。  細かく事情は聞かなかったけれど、母子家庭で塾に通うお金もなければ、勉強をする習慣もなく、学校の内申はボロボロ。おまけに受験対策をほとんどやってこなかったので、高校進学が危ぶまれているとか。ただ、本人はとても素直な子で、まわりの大人が支援したいと動いた結果、知り合いを通してわたしに声がかかった。  食事を提供した後の子ども食堂のスペースを活用し、週二回の授業を二月半ばまで続けた。四則演算すら不確かな

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最新研究でここまでわかった、おどろきの「香り」の力!

ストレスや不安の軽減から脳機能の向上、治りづらい疾患の緩和・予防まで―—植物の香りは私たちの心身のコンディションに良い影響を与えるとされています。 NHK出版新書『「植物の香り」のサイエンス なぜ心と体が整うのか』では、昨今のめざましい研究から解明され、医療現場でも取り入れられているその具体的な効能を、第一人者がわかりやすく解説します。 今回はその刊行を記念し、本書の一部を特別公開いたします。 はじめに 私たちの日々の生活は、さまざまな香りによって彩られています。料理のおい

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他人の配偶者、何て呼ぶか問題 #27

妻も僕も、雇われて働いている。 共働き、である。 子も育てているから、共育て、と云うことにもなる。 妻の方が負担は圧倒的に大きく、共育て、などと僕が云ってしまうのは、ちょっと申し訳ないけれど。 本道敦子・山谷真名・和田みゆき『〈共働き・共育て〉世代の本音』(光文社新書1300)を読む。 ミレニアル世代(1980〜95年生れ)の共働き・共育て夫婦へのアンケートとインタヴューから、働きながらの子育てに潜む問題や、彼ら世代の特徴や価値観、と云ったものが浮かび上がってくる。

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『偶然とは何か』竹内啓(岩波新書ー新赤版1269)偶然を巡る物語 #13

偶然に纏わる物語を、ふたつほど交えながら。 創作その1もう十年ほど昔のことだが、(賃労働の)職場における雑談で、確率の不思議が話題に出たことがあった。 宝くじが当たる確率は? とか、クラスにおなじ誕生日のひとのいる確率は?(誕生日のパラドックス)と云った、確率を巡る与太話だ。 そのなかで僕が次のようなことを云った。 「サイコロの目の出る確率がどれも1/6なら、たとえば一回振って一の目が出たら、つぎに振るときもつづけて一の目の出る確率は、1/6より下がるのではないか。だ

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【金曜日 特集🌟】社会人になっても「日々学び続ける姿勢」は大切にしたい💚:今週の活動記録📚 2024 March 29th【3月末で一旦終了🌸】

いつも私の投稿をご覧いただき 誠にありがとうございます🥰 「スキ💖」&フォローもして いただけるクリエイターの皆さま本当 にnote執筆への意欲や励みになっています この場をお借りして、感謝申し上げます🍀 週末の"隙間時間"におすすめしたい記事📚金曜日の夜や土日の隙間時間に ちょっとでも「成長」できるコンテンツを お届けしたいなと思います。 なぜならば、「休みの日」こそ 「差を付ける日」ですからね💖 【月曜日 コンゴラボード特集🎉】表賞作品紹介🏆:いつもありがとうござ

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死んだ状態をあらわす

 大江健三郎と古井由吉の対談本『文学の淵を渡る』(新潮文庫)には、文学の本質についての示唆が多く含まれている。  この本の冒頭近くで、「死んで在る」という状態をどのように描くかという問題がとりあげられており、大江健三郎は次のように述べている。  大江健三郎のデビュー作である『死者の奢り』において、主人公の一人語りという形態をとりつつも、脱走兵の死体に語らせるという発想には、死んでいる状態の人間と生きている状態の人間はいかにしてつながれるのか、というモチーフがすでに表れてい

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参考文献が好きだ #18

参考文献が好きだ。 本のうしろについている、文献のリスト。リファレンス。 そもそも僕はブックリスト全般が好きで、書店のブックフェアとか、出版社の企画とか、雑誌などで見かける、特定のテーマで集められたリストだとかを、見つけると欲しくなって、手に入れては片っ端から読みたくなる。 読みたくなるだけで、じっさいは読まない。読めない。 遡ること数十年前、受験生だった時分にも、新しい参考書を買ってきては、買ったことで満足してしまって勉強しない、てことがよくあった。 いまでもおなじよ

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まんじゅうこわい #30

妻は極度の怖がりだ。 ホラーやサスペンス、アクションの類は当然駄目で、大河ドラマなんかも人がたくさん死ぬと云う理由で、観られない。 妻の目線に立って世の中のエンターテインメントを見渡すと、怖くてアウトなのがけっこうあって、安心して観られるのはゲイのカップルがメシ食ってるだけ、みたいな日常のドラマくらいである。 そういう作品の増えているところをみると、妻みたいな怖がりが昨今は増えているのかもしれない。 本人は怖がりを気に病んでいるようすも特になく、避けて生きれば問題ない

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心配性なのは進化のせいでもある!? 身近にあふれる「進化」の話|河田雅圭

ダーウィンの『種の起源』が刊行されてから150年以上が経った今、進化論のエッセンスは日常にも浸透しています。「常に進化し続ける」「変化できるものだけが生き残る」。こんな言葉を一度は耳にしたことがあると思います。しかし、実際の生物の進化はそんなにシンプルなのでしょうか。すべての進化は生存に役立つもの? 否、偶然による生存に役立たない進化もあります。生存競争に敗れれば絶滅しかない? 否、そもそも生存競争から逃れ、別の地で生き続けることもあります。生物の進化は私たちの想像以上に多種

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メイプルシロップの魔法🪄💫✨

"あなたは、あなたが食べたもので作られている" たとえば健康の本に 体に良い食べものと 体に悪い食べものが 書いてあります。 できれば体に良くて 優しいものを採り入れたいです。 けど体に悪いって 分かっていても 体に悪いものは 美味しいのも多くて 本を1冊読んだだけだと やってみようって気持ちに ならないことも、しばしば。 それから本一冊だけだと 書いてあることを そのまま信じていいのかな? って気持ちもあります。 だから私は、健康の本は 三冊くらい読んでから

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日々雑記 理想の旅は

リュックを担いで宿も行先も決めずに降り立つ異国の地。 行き当たりばったりの長旅は、その国の人々が食べるものを食べ人や景色を見る。 実にうらやましい旅だ。 騙されて帰って来られないかもとか、行方不明のニュースが頭に浮かぶ私にはとても出来ない旅。 今のような翻訳アプリなど、なかった頃の旅は、どれだけ豊かなものになったのだろうと思う。 例えばウラジオストクからパリまでの移動の旅は、バスと列車で飛行機に乗ったのは2回ほどなのだとか。 通過した国は10、降り立った国は8カ国だったそう

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異次元の少子化対策?異次元にショボいんだが【新書神経衰弱】#28

『〈共働き・共育て〉世代の本音』(本道敦子・山谷真名・和田みゆき共著)を読みおえたので、参考文献中の新書を拾っておく。 参考文献、と云っても、さいごにまとまっていたわけではなく、文中に言及のあった本や、脚注のカタチで挙げられていたものである。 光文社新書をこのnoteで取り上げるのは初めてで、それ以前へ遡っても何を読んだか(或いは読んだことがなかったか)俄には思い出せないが、この本に限らず参考文献の挙げ方は皆この形式なのだろうか。 それとも著者が複数人に分かれており、お

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「小説を書くことは―とくに若い書き手たちが新しく小説を書きはじめることは―、自分としての文化のかたちを、ひとつの風景のように建設するという、根本の意志に根ざしてはいないだろうか。自分としての文化のモデルを提出しようとする意志、といいかえてもよい」 大江健三郎『新しい文学のために』

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こんな本を読んだ 105 叱られる力

このnoteでは、別のブログでご紹介する本のタイトルを表示し、そのリンクを掲載しています。わたくしのnote全般については、「プロフィール(固定記事:このnoteについて)」をご覧ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ 【今日の本】 叱られる力阿川佐和子さんの『聞く力』に続くベストセラーです。 ここでは、ブログに書いた感想とは別の感想を書いてみます。 統計がないのでわかりませんが、近ごろの若い人の精神の失調に、強く叱責されたということが原因となっている場合が多

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読書感想文 言語の本質

言語の本質 いつも日記を読ませて頂いてる方が 入院した時に読んだというのをみて気になり購入。 言語の理解の土壌に色々な要素が絡み合っていて 言葉を理解するというのは 単に単語の連なりではなく AIにはできない思考が瞬時になされている いるという事なのだと思ったが ほとんど難しくてよくわからなかった。 ネケってる と ノスノスしている と お姉さんがチモっているよ の所が気に入って そこだけ連呼している。 そこの挿絵もすごく良かった。 みんな読んでちゃんと理解できているのだ

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