江副直樹

職漁師誕生。 2019.8.5

ずっと釣りが本業とうそぶいてきた。ヤマメのフライフィッシングは今季が39年目。鮎の友釣りは、今季が13年目。一生幸せになりたければ釣りを覚えろと喝破した中国の古諺を引き合いに出すまでもなく、釣りを知らない人よりはきっと幸福なんだろうと思っている。

ただ、永年大赤字なので、バイトでプロデュースをしているともふざけてきた。もう漁師ですね、なんてくすぐられると、隙だらけの笑顔を振りまいていた。僕には鮎

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海彦山彦ならぬ。 2016.6.1

毎年、5月下旬に鮎が解禁となって、たちまち梅雨がやって来る。嗚呼。

過疎の村から、街の外れに降りてきて早3年目。10年を越えた山川草木の中の暮らしに及ばないが、それでも周囲は木々は多く、鳥の声は賑やかで、初夏にはホタルも飛ぶ環境は、とても気に入っている。加えて、諦めていた野菜のおすそ分けも存分なのだ。

我が家の裏手に立派な畑が広がっていて、園主は朝から夕方まで丹精に余念が無く、季節ごとの野菜が

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プロデュースを。 2016.6.5

雨が続くと思ったら、早くも梅雨入り。鮎が解禁になった途端に。

今年になって、またいくつかプロデュースが始まった。田舎で好きに暮らしているのに、本当にありがたいことだ。最近は、メディアに出ることも増えたので、そこで僕の存在や仕事を知り、ネット上でさらにお調べになって、ご相談をいただくことが多い。時代だなあ。

ただやはり、ときには誤解もあって、プロデュースという曖昧でわかりづらい職能が理解いただけ

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ある日の来客。 2016.6.9

朝から本降り。ジョグの計画もままならない。天には勝てませぬ。

いまの家を建てるとき、「明るすぎない小さな家を」と依頼した。また、職住同居なので、パブリックとプライベートを段階的に分けるプランにした。表玄関と第一室は完全にパブリック。キッチンとリビングは、半々。2階は完全にプライベートというふうに。

第一室は、その名もパブリックルームと呼んでいて、打合せのための部屋として使用している。新居は3年

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梅雨の晴れ間に。 2016.6.13

早朝、雨が上がって涼しかったので、ジョグへ出発。サマータイム。

雨季、降り込められるというものの、心身にカビを生やすわけにはいかない。ジョグや魚釣りは、常に間隙を窺っていて、いつでも飛び出せる体勢を整えておかねばならない。千載一遇のチャンスを逃せば、前にも増して雨を呪いたくなる。不健全なることこの上なし。

グレーの空を見上げているうち、あるとき雨の勢いが衰えて、青空が覗き、夏の陽光が降り注ぐ。

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その後の元気計画。 2016.6.17

雨模様の日々が続く。森も大地もたっぷりと水分を含んでいる。

今月上旬、久しぶりに料理会なるイベントに顔を出した。福岡市中央区薬院の人気イタリア料理店チェルニア。この日と翌日の2日間、盛期を目前にした赤司直紀君の桃を使ったメニューが並ぶ。店内には、旧知の顔も交じり、九州ちくご元気計画のことを思い出した。

2008年に始まり、2014年に終了した九州ちくご元気計画は、厚生労働省が用意した雇用創出を

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ヤブクグリはどこへ? 2016.6.21

大雨が続く。さらに集中すれば水害も懸念される。降りすぎはやだね。

先週土曜日、ヤブクグリの総会と恒例のボーリング大会。翌日曜日には、牧野伊三夫氏の本出版を記念して、彼の画業を振り返る映像美術館がリベルテで開催された。相変わらず、愉快な時間だ。ボーリング大会は、僕が優勝。来年は連続優勝を狙うとうそぶいてみた。

いや、実のところ、そんなことはどうでもいい。先立つ総会ではとても重要な議題が相次いだ。

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幸福は日々の中に。 2016.6.25

竹田からの帰路、霧と雨の中、瀬の本を越える。美しい朝。

旧知のプロデューサー、相澤久美氏から電話が掛かった。クランクアップした映画のプロモーションの真っ最中だが、コピーが定まらない。なんとかしてと、エマージェンシーコール。この映画とは僕も多少の因縁がある。どれどれと腰を上げたのは、まだ春浅き頃。

鹿児島の知的障害者施設、しょうぶ学園。その日常を撮った映像ドキュメンタリー。タイトルを「幸福は日々

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文化の異臭。 2016.6.29

朝、雨の合間を縫ってジョグ。出張前の僅かな時間にコツコツと。

文化である。裾野も頂も見えない広大無辺。玉石混淆。しかし、そこに関わりたいという人は多い。豊かな暮らしが欲しいのか。善行の空気が漂うからか。高尚な気配に満ちるからか。時々、そうした感覚が鼻につくことがある。違和感に包まれることがある。

文化の対極は経済だろうか?経済に寄るより、文化に足場を置いているほうが、聞こえはいい。僕の違和感は

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和のあかり展。 2016.7.3

青空に真っ白な雲がぽっかり。梅雨明けはまだ先だが、時折見える夏。

東京に行ってきた。目黒雅叙園で7月と8月の2ヵ月間開催される「和のあかり×百段階段」に、筒井花火が出展するので、その準備とプレオープン対応のために久々の上京。昭和10年建築の東京都の有形文化財である百段階段を舞台に、36の出展者が美を競う。

間断なくさまざまなオファーが届く筒井玩具花火製造所。すべてにお応えしたいところだが、それ

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